もっと聴きたいパワー・ポップ【10組10曲】10 POWER POP Songs to Listen to Next

fountains of wayne <ファウンテインズ・オブ・ウェイン> Support Act: MIKE VIOLA (solo)|スケジュール | NAGOYA CLUB QUATTRO(名古屋クラブクアトロ)公式サイト

昨日公開した記事〈はじめてのパワー・ポップ【必聴10組10曲】〉の続編になります。

パワー・ポップに興味を持った方、もっと聴いてみたい方にお薦めする、さらに深い沼へとご招待する10組10曲です。

ほとんどがマイナーなバンドではあるけれども、なぜこれがもっと世間に知られていないのか、なぜ街行く人々がこれを口づさんでいないのか、不思議になるぐらいキャッチーでポップでパワフルな名曲ばかり、10組10曲を選んでみました。

はじめてのパワー・ポップ【必聴10組10曲】はこちら

ラズベリーズ/ゴー・オール・ザ・ウェイ(1972)
Raspberries – Go All The Way

米オハイオ州出身のラズベリーズの代表曲。パワー・ポップの代表例として挙げられることも多いけれども、極端にパワフルなギターと極端にポップなメロディーの、そのあまりの振幅の激しさは、面白いとも言えるし、気持ち悪いとも言える、なんともクセの強い曲だ。
ヴォーカリストは、後にシンガー・ソングライターとして成功するエリック・カルメン。

Go All The Way

ブリンズリー・シュウォーツ/ピース・ラヴ・アンド・アンダースタンディング(1974)
Brinsley Schwarz – (What’s So Funny ‘Bout) Peace, Love, and Understanding

1970年にデビューしたイギリスのバンド、ブリンズリー・シュウォーツは、ニック・ロウを中心としたバンドで、パブ・ロックの元祖として知られる。
元々はカントリーやレイドバックした音楽を得意とし、「イギリスのザ・バンド」の異名を持つバンドだったが、売れないこともあってか、最後のアルバムで方向転換したのがこの曲。後のニック・ロウらしいポップ・センスを発揮して、ブリンズリーでは最も知られる曲となった。

Brinsley Schwarz – (What's So Funny 'Bout) Peace, Love & Understanding

ジ・オンリー・ワンズ/アナザー・ガール、アナザー・プラネット(1978)
The Only Ones – Another Girl Another Planet

パンク・ムーヴメント真っただ中にデビューしたロンドンのバンド。パンクの文脈で語られることも多いが、カッコいいギター・ソロやポップなメロディはパンクというより王道ロックであり、パワー・ポップと言ったほうがしっくりくる。

ONLY ONES – ANOTHER GIRL ANOTHER PLANET

ザ・カーズ/マイ・ベスト・フレンズ・ガール(1978)
The Cars – My Best Friend’s Girl

米ボストン出身のカーズの代表曲。全米35位、全英3位と、イギリスのほうで先に火が点いたのもわかる気がする、アメリカの土の匂いがまったくしない、ポップでスタイリッシュな曲だ。

My Best Friend's Girl

ザ・プリミティヴズ/クラッシュ(1988)
The Primitives – Crash

80年代後半のイギリスのバンドで、ザ・バーズとラモーンズの要素を併せ持ったようなバンドだ。
革ジャン野郎たちが奏でるパワフルなサウンドと、マリリン・モンロー風の女性ヴォーカル、トレイシー・トレイシーがウィスパー・ヴォイスで歌うポップなメロディが特長だ。

The Primitives – Crash

スーパードラッグ/サックド・アウト(1996)
Superdrug – Sucked Out

米テネシー州出身のバンド、スーパードラッグの代表曲。この1曲で、パワー・ポップ・ファンの心に永遠にその名を刻んだバンドだ。このシャウトというか、魂の絶叫は、まさにロックンロール・マジックが降臨した瞬間。

Sucked Out

ファウンテインズ・オブ・ウェイン/シンク・トゥ・ザ・ボトム(1996)
Fountains Of Wayne – Sink To The Bottom

1996年にデビューした米ニューヨーク出身のバンドの2ndシングル。ウィーザーとよく比較されたバンドだった。哀愁漂うメロディが印象的だ。

Fountains Of Wayne – Sink to the Bottom (Official Music Video)

アッパー・ルーム/オール・オーヴァー・ディス・タウン(2004)
The Upper Room – All Over This Town

英ブライトン出身で2004年にデビューし、たった1枚のアルバムを残して解散してしまったアッパー・ルーム。まさに儚い青春の1ページみたいな、エヴァーグリーンの名曲。

The Upper Room – All Over This Town

ザ・クリック・ファイヴ/ジャスト・ザ・ガール(2005)
The Click Five – Just The Girl

見た目からしてもうブリティッシュ・ビート好きの匂いがプンプンするけど、2005年にデビューした米ボストン出身のバンドの2ndシングルで、全米11位となった大ヒット曲。影響を受けたアーティストにチープ・トリックやシルヴァーチェアなどを挙げていた、もうそれだけで魅力的なバンドだった。2013年解散。

The Click Five – Just The Girl (Official Video)

エクス・ヘックス/ビースト(2014)
Ex Hex – Beast

2014年にデビューした米ワシントン州の3人組ガールズ・バンドの1stアルバム『リップス(Rips)』収録曲。気合の入ったギターとポップなメロディによる豪快でアグレッシヴなナンバーだ。

Beast

(Goro)