Bob Dylan “The Bootleg Series Vol. 7: No Direction Home: The Soundtrack”
ブートレッグ・シリーズ第7集としてリリースされたのは、マーチン・スコセッシが監督したドキュメンタリー映画のサウンドトラックだ。
ディランのインタビューと過去の映像を編集して、ディランがいちばん注目を集め、カッコつけて調子に乗っていたり、度を越した周囲の狂騒に辟易したりする1960年代前半の彼にスポットを当てた、3時間30分に及ぶ長尺ドキュメンタリー作品だ。この映画については以前このブログで紹介したこともある。
そのサントラということで、映画に登場するプライベート音源や未発表音源、ライヴ音源、アウトテイクなどを集めて収録したものだ。
寄せ集めみたいなもので統一感もなにも無いので、普通に聴いて楽しめるものではないけど、有名曲の別バージョンなんかがわりとたっぷり入ってるので、ディープなマニア向きと言える。まあわたしはそういうものにはあまり興味はないけれども。
ただし、わたしの好きな「自由の鐘(Chimes of Freedom)」のライヴバージョンが収録されているのが嬉しい。人気の高い曲なのにライヴではあまり演奏していないらしいので、たぶんこれが唯一の公式のライヴバージョンではないかと思う。
なんてことを喜んだりしているわたしも、マニアの域に入りかけてるのかな。
↓ 『ノー・ディレクション・ホーム』DVD発売告知のオリジナル・トレーラー。