アッパー・ルーム/オール・オーヴァー・ディス・タウン (2006)

All Over This Town [2 Track CD] by Upper Room: Amazon.co.uk: CDs & Vinyl

【2000年代ロックの快楽】
The Upper Room
All Over This Town (2006)

若い頃は、新人バンドや新人アーティストで気になるものは片っ端から聴いていたので、玉石混交のピンからキリまで聴いたものだった。

何度聴いても1曲も心に残る曲がないアルバムなんてあたりまえで、1曲でも好きな曲があれば良いほう、2曲あれば「お気に入りのアルバム」、3曲あったら「名盤」ぐらいに思ったものだった。

ベスト盤や有名な名盤みたいなものばかり聴いていると感覚がマヒして、よほどのものでないと良いと思えなくなったりするけれども、いろんなものをたくさん聴けば聴くほどハードルは下がり、寛容になって、ほんのり輝く原石みたいなものでも拾い上げて大切に聴くようになるものだ。

この曲は、英国ブライトン出身のアッパー・ルームというバンドが2006年3月にリリースしたメジャー・デビュー・シングルで、全英シングルチャートの38位まで上昇した。

さらに2ndシングル「ブラック・アンド・ホワイト」は22位まで上昇し、イギリス国内をツアーし、ワイト島フェスティバルとVフェスティバルにも出演した。

しかし、デビューからわずか半年後の2006年11月には解散を発表する。

とまあ、ロックの歴史にほんの少し顔を覗かせて消えていった、ゴマンといるバンドのひとつだけれども、こんな、歴史的名曲とまでは到底いかないけれども、仄かに輝く原石みたいな曲に出会うことが、わたしが音楽を聴くことの大きな楽しみのひとつでもあるのだ。

The Upper Room – All Over This Town

(Goro)