
【90年代ロックの快楽】
Depeche Mode
I Feel You (1993)
Depeche Mode
I Feel You (1993)
1993年という、英米のギターロック激アツ時代に影響されたのか、ロック色を濃くし、デペッシュ・モードのイメージを変えたシングルだ。
この曲をオープニングに配した8枚目のアルバム『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』は、全英、全米、フランス、ドイツ、オーストリア、スイスで1位を獲得する、世界的な大ヒット作となった。
アルバム・ジャケットでも初めてメンバーの顔写真を使用するなど、無機的なエレクトロニック・チームではなく、ロック・バンドを志向していることを強調しているかのようだ。
わたしは初めてこの曲を聴いたときに、ハウリン・ウルフを思い浮かべた。
足首に枷られた重いボール&チェーンを引きずるようなグルーヴと、デペッシュ・モードらしからぬ野性味あふれるヴォーカル、そしてPVの冒頭で揺れるロッキングチェアまで、ハウリン・ウルフの有名なアルバム・ジャケットを想起させる。PVのデイヴ・ガーンは、まるでミック・ジャガーのようにワイルドに腰をくねらせながら歌う。
サウンドには当時流行の、ミニストリーやナイン・インチ・ネイルズなどのインダストリアル・ロックの影響もあるのかもしれない。
カッコいい曲だ。
わたしはデペッシュ・モードの曲ではこの曲が一番好きだ。
Depeche Mode – I Feel You
(Goro)