The Yardbirds
The Train Kept A Rollin (1965)
ギターのリフが超カッコいい、その後のハード・ロックの原型になったような曲だ。
ヤードバーズが米国ツアー中だった1965年9月にメンフィスとニューヨークの2箇所で録音され、米国で2枚目のアルバムとなった『ハヴィング・ア・レイヴ・アップ』に収録された。シングルカットはされなかったが、その後のヤードバーズのライヴでは定番の曲となった。
この曲のオリジナルは1951年のタイニー・ブラッドショウだが、56年にメンフィスのジョニー・バーネット・トリオがカバーしてシングル発売した。
ジョニー・バーネット版には例のあのリフは入っていないが、実はそのシングルのB面の「ハニー・ハッシュ」に使われているギターリフがあのリフにそっくりなのだ。
ジェフ・ベックがこのシングルをスタジオに持ってきたのがカバーのきっかけなのだそうだけれども、たぶん、このシングルのA面の「トレイン・ケプト・ア・ローリン」をカバーするために、B面の「ハニー・ハッシュ」のリフを使ったのではないかと思われる。
面白いなあ、と思う。
そういう変なことを思いつく人たちは好きだ。
いちばん驚いたのはジョニー・バーネットだろうけど。
その後、この曲は多くのカバーを生んだロック・クラシックとなったが、どんなカバーもヤードバーズが使ったあのギターリフは当然のように使われている。
↓ ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」。
↓ジョニー・バーネット・トリオの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」
↓ ジョニー・バーネット・トリオの「ハニー・ハッシュ」
↓ 1974年3月にリリースされたエアロスミスの2nd『飛べ!エアロスミス』に収録されたカバーもよく知られている。
(Goro)