ザ・ヤードバーズ/トレイン・ケプト・ア・ローリン (1965)【’60s Rock Masterpiece】

ハヴィング・ア・レイヴ・アップ+16

【60年代の最強ロック】
The Yardbirds
The Train Kept A Rollin (1965)

ギターのリフが超カッコいい、その後のハード・ロックの原型になったような曲だ。

ヤードバーズが米国ツアー中だった1965年9月にメンフィスとニューヨークの2箇所で録音され、米国で2枚目のアルバムとなった『ハヴィング・ア・レイヴ・アップ』に収録された。シングルカットはされなかったが、その後のヤードバーズのライヴでは定番の曲となった。

この曲のオリジナルは1951年のタイニー・ブラッドショウだが、56年にメンフィスのジョニー・バーネット・トリオがカバーしてシングル発売した。

ジョニー・バーネット版には例のあのリフは入っていないが、実はそのシングルのB面の「ハニー・ハッシュ」に使われているギターリフがあのリフにそっくりなのだ。

ジェフ・ベックがこのシングルをスタジオに持ってきたのがカバーのきっかけなのだそうだけれども、たぶん、このシングルのA面の「トレイン・ケプト・ア・ローリン」をカバーするために、B面の「ハニー・ハッシュ」のリフを使ったのではないかと思われる。

面白いなあ、と思う。
そういう変なことを思いつく人たちは好きだ。

いちばん驚いたのはジョニー・バーネットだろうけど。

その後、この曲は多くのカバーを生んだロック・クラシックとなったが、どんなカバーもヤードバーズが使ったあのギターリフは当然のように使われている。

↓ ヤードバーズの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」。

Train Kept A – Rollin' – Original

↓ジョニー・バーネット・トリオの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」

The Train Kept A Rollin'

ジョニー・バーネット・トリオの「ハニー・ハッシュ」

Honey Hush

↓ 1974年3月にリリースされたエアロスミスの2nd『飛べ!エアロスミス』に収録されたカバーもよく知られている。

Aerosmith – Train Kept A Rollin' (Audio)

(Goro)

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