トム・ペティ/フリー・フォーリン (1989)

Free Fallin' - Wikipedia

【80年代ロックの快楽】
Tom Petty
Free Fallin’ (1989)

トラヴェリング・ウィルベリーズの一員でもある(末っ子ということになるのかな?)だったトム・ペティは当時、同時進行で自分のアルバムも制作していた。

それが1989年発表の『フルムーン・フィーヴァー』だ。
なので、こちらのほうにもウィルベリー家の兄たちが少しだけ参加している。

トム・ペティは、76年にトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとしてデビューしていて、このアルバムは初の「ソロ・アルバム」ということになる。

89年なんてバブルの真っただ中だけど、このアルバムは当時の流行りの音とはなんの関係もない、シンプルで爽快なアメリカン・ロック(ときどきブリティッシュ・ロック)の好盤だ。

アコギも良い音だが、ヴォーカルはノン・エコー、ノン・エフェクトにこだわったそうで、飾り気のない生の音が魅力のアルバムだ。

この「フリー・フォーリン」はアルバムの1曲目だ。シンプルの極みみたいな曲だけれども、一度聴いたらどうしたって耳に残る。全米7位と、トム・ペティにとってキャリア最高のシングル・ヒットとなった。

僕は自由だ
真っ逆さまに落ちていく
自由になりたくて
大切なものを犠牲にした
でも本当は自由なんかじゃなかったんだ
(written by Tom Petty, Jeff Lynne)

アルバムも全米3位の大ヒットとなった。

他にバーズの「すっきりしたぜ」のカバーなんかも収録されている。原曲へのリスペクトが感じられる好カバーだ。

Tom Petty – Free Fallin'

(Goro)