【60年代ロックの名曲】
The Who
The Kids Are Alright (1965)
The Who
The Kids Are Alright (1965)
わたしはこの曲が大好きだ。ザ・フーでも最も好きな曲のひとつだ。
朝、目が覚めた瞬間に聴かされたとしても嬉しいだろう。
「キッズ・アー・オールライト」は1965年リリースの1stアルバム『マイ・ジェネレーション』に収録され、翌年にシングルカットもされた。
当時は全英41位、全米85位と、ヒットはしなかったけれども、初期ザ・フーの代表曲となり、モッズ・カルチャーのアンセムとなった。
「僕はこの街から出て行かなけりゃならない。彼女と一緒に行きたかったけど、彼女の両親が許してくれなかった。でも僕は行かなきゃならないんだ。あとのことはアイツらに任せたよ。アイツらならきっと大丈夫さ」と歌う歌だ。よく意味はわからんけど、大人にならなければならないことへの諦觀や寂しさ、若い新しい世代への肯定的な感情が聴こえてくるような歌だ。
ザ・フーにしてはハッちゃけた感じが少ないけど、初めてこの曲を聴いたときは、そのムダの無さに感心した。
たったこれだけでこんなにカッコよくて美しくて感動的な曲になるんだ、と驚いたのだ。
こんな曲なら1万回聴いたって飽きない。
弱冠20才でそんな曲を書いたピート・タウンゼントの才能と優れたポップセンスに恐れ入る。
(Goro)