【60年代ロックの名曲】
The Who
I Can’t Explain (1964)
The Who
I Can’t Explain (1964)
1964年12月にアメリカで先に発売され、その1ヶ月後にイギリスで発売された、ザ・フーの2枚目のシングルだ。全英8位のヒットとなったが、全米では93位にとどまった。
当時19歳のピート・タウンゼントによるオリジナル曲で、若者の苦悩や焦燥を歌ったいかにもザ・フーらしいガレージ・ロックだ。ザ・フーは、最初からザ・フーだったのだ。
プロデューサーはキンクスの1stアルバムと同じ、シェル・タルミーだ。
ピートは、キンクスを手本にして書いたために似すぎてしまいレコーディングをためらったと語っているが、いやいや充分にザ・フーらしさに溢れた曲だと思う。
「胸の中に生まれた熱い感覚や、辛い気持ちをうまく説明できない」という歌詞で、恋愛のことを歌っているようにも取れる。けれども、世界が大きく変わりつつあった時代で、やっぱりザ・フーなので「おれたち若い世代が感じているこの気持ちは、古い世代の言葉じゃ説明出来ないんだ」とでも受け取りたい。
こんなにカッコいい曲なのだから、それにふさわしい意味を想像しながら聴くほうがいいじゃないか。
The Who – I Can't Explain 1964
(Goro)