【60年代ロックの名曲】
The Who
My Generation (1965)
The Who
My Generation (1965)
“怒れる若者たち” ザ・フーの代表曲であり、ロック・ファンなら知らないものはいない、永遠のロック・アンセムである。
1965年10月にリリースされた、ザ・フーの4枚目のシングルだ。全英2位のヒットとなった。
大人たちの古い価値観に抵抗し、若い世代の新しい価値観とフラストレーションを代弁した歌だが、ただし内容はそう単純ではない。
オトナたちに不満をぶつけて、新しい世代として主張をしたいのだけど、彼はドモリがひどくてうまく言えないのだ。
ザ・フーの描く若者はいつもそうだけど、ヒーローのような若者の代弁者ではなく、コミュニケーションがうまくできず、既存の社会の一員になることに違和感を感じ、疎外感や不安に今にも暴発しそうな、どこにでもいる、いつの時代にもいる、悩める若者なのだ。
そのキャラクターを見事に表現したロジャーのヴォーカル、ピートのキレのいいカッティング、ジョン・エントウィッスルのうねりながら歌うベース、そしてこのドラムでなければ成立しなかったキース・ムーンの爆発的なドラム。
この曲の強烈なパンチ力とシビれる魅力は、60年経った今でも衰えていない。
「ロック史上最もカッコいい曲を挙げていくゲーム」でもしたら、これに勝てる曲を挙げるのはなかなか至難のワザだ。
My Generation (Mono Version)
(Goro)