ブリッジス・トゥ・バビロン・ツアーからの公演を収録したライヴ盤2種【ストーンズの60年を聴き倒す】#64

Bridges to Bremen [12 inch Analog]

『ブリッジス・トゥ・ブレーメン』(2019)

“Bridges to Bremen” (2019)

The Rolling Stones

本作は1997年〜98年にかけて行われたブリッジス・バビロン・ツアーの終盤、98年9月のドイツのブレーメンでの公演を収録したものだ。”公式ブートレッグ”という位置付けがされているが、要は海賊版対策で出されたものということか。

  1. I Can’t Get No) Satisfaction
  2. Let’s Spend the Night Together
  3. Flip the Switch
  4. Gimme Shelter
  5. Anybody Seen My Baby?
  6. Paint it, Black
  7. Saint of Me
  8. Out of Control
  9. Memory Motel
  10. Miss You
  11. Thief in the Night
  12. Wanna Hold You
  13. It’s Only Rock’n Roll
  14. You Got Me Rocking
  15. Like A Rolling Stone
  16. Sympathy for the Devil
  17. Tumbling Dice
  18. Honky Tonk Women
  19. Start Me Up
  20. Jumpin’ Jack Flash
  21. You Can’t Always Get What You Want
  22. Brown Sugar
The Rolling Stones – (I Can't Get No) Satisfaction (Bridges To Bremen)

最新作『ブリッジス・トゥ・バビロン』から5曲、あとはわりとお馴染みの曲がほとんどだ。演奏は相変わらずラフなものでサウンドも前回のヴードゥー・ラウンジ・ツアーの印象とそう変わらない。良いとも悪いともなんとも言えないが、ミックの声や歌い方は少し変わった気がする。好みの問題かもしれないが『ブリッジス・トゥ・バビロン』からの曲は、「フリップ・ザ・スウィッチ」を除いてはあまりライヴ映えしているとは言い難いように思った。

そしてこの5ヶ月後に同じツアーからもう一枚、ライヴ盤がリリースされている。

Bridges to Buenos Aires [12 inch Analog]

『ブリッジス・トゥ・ブエノスアイレス』(2019)

“Bridges to Buenos Aires” (2019)

The Rolling Stones

98年4月にアルゼンチンのブエノスアイレスで行われた公演を収録したものだ。これも”公式ブートレッグ”というやつである。

  1. (I Can’t Get No) Satisfaction
  2. Let’s Spend the Night Together
  3. Flip the Switch
  4. Gimme Shelter
  5. Sister Morphine
  6. It’s Only Rock’n Roll
  7. Saint of Me
  8. Out of Control
  9. Miss You
  10. Like A Rolling Stone
  11. Thief in the Night
  12. Wanna Hold You
  13. Little Queenie
  14. When the Whip Comes Down
  15. You Got Me Rocking
  16. Sympathy for the Devil
  17. Tumbling Dice
  18. Honky Tonk Women
  19. Start Me Up
  20. Jumpin’ Jack Flash
  21. You Can’t Always Get What You Want
  22. Brown Sugar

「シスター・モーフィン」や「リトル・クイーニー」など、一部曲が変わっているが、全体的にはまあだいたい「ブレーメン」と同じようなものだ。どっちの演奏がどうと、細かいところはきっと違うと思うが、それを一生懸命聴き比べて探そうなどという気はさすがに起こらない。

The Rolling Stones – Jumpin' Jack Flash (Bridges To Buenos Aires)

ちなみにこの”公式ブートレッグ”という扱いのライヴ盤は現在までに22種が発売されていて、現在も購入できるものもあれば、できないものもある。サブスクで聴けるものもあれば、聴けないものもある。この【ストーンズの60年を聴き倒す】シリーズでは、現在サブスクで聴けるものだけを取り上げていることをお断りしておきたい。

(Goro)