
The Breeders
Cannonball (1993)
ピクシーズの活動と並行して、ベーシストのキム・ディールは、1989年にザ・ブリーダーズを結成してソングライターとリード・ヴォーカルを務め、1stアルバムを発表した。
ピクシーズのフロントマン、ブラック・フランシスとはこの頃から険悪な関係になっていった。すでにキムの心はピクシーズから離れつつあったのだろう。
93年にピクシーズが解散すると、キムはブリーダーズに専念する。
93年8月にリリースされた2ndアルバム『ラスト・スプラッシュ』は、ポップに壊れた前衛ロックといった趣ながら親しみやすさもあり、全米33位、100万枚を売り上げるヒットとなった。ピクシーズの最高位が全米70位だったので、ピクシーズ以上の成功を得たと言える。
この「キャノンボール」はその『ラスト・スプラッシュ』からのシングルだ。米オルタナ・チャートで2位まで上昇するヒットとなった。
特徴のあるベースラインが耳に残り、ピクシーズの音楽性と方向性は大きくは違わないものの、ブリーダーズの方がより壊れているというか、商業性を度外視したような攻め方をしているように思う。ちなみにカート・コバーンはブリーダーズの大ファンだった。
PVは意外にも、と言っては失礼だけれども。キム・ディールの愛らしさに溢れている。
向かって左でギターを弾いてるのは映像合成されたキム・ディールかと思いきや、双子の姉のケリー・ディールである。
見分けがつかないぐらいクリソツだが、考えてみれば双子がひとつのバンドに在籍しているというのはあまり聞いたことがないな。
(Goro)