【70年代ロックの名曲】
The Band
It makes no difference (1975)
The Band
It makes no difference (1975)
ザ・バンドの7枚目のアルバム『南十字星』収録曲。
ロビー・ロバートソン作で、リード・ヴォーカルはベースのリック・ダンコだ。
彼のせつない感じの歌声が曲によく合ってる。
「何をしても同じことさ、行き止まりだ。太陽はもう輝かないし、おれの心にだけ雨が降る」
失恋の歌だけれども、ザ・バンド解散直前に録音された曲であることを考えると、どうしてもバンド内の人間関係のように聴こえてしまう。
あまり歌詞を深読みしてもしょうがないと思うけど、いろんなことを勝手に想像しながら聴くのは、まあ自由だ。
動画は彼らの最後のコンサートを映画化した『ラスト・ワルツ』より。
さすがマーティン・スコセッシ監督だけあって、素晴らしくクオリティの高い映像だ。
ロビー・ロバートソンが1人で勝手に進めたという解散の経緯や、著作権の争いや不公平な金の分配などでバンド内の人間関係はとにかく最悪だったようだけれど、こんな素晴らしい映像作品が残ったことだけは、幸福だったと言えるかもしれない。
The Band: "It makes no difference".
(Goro)