Robert Palmer
Addicted To Love (1985)
わたしが数年前にこのブログで、80年代ロックに関する記事を書いたときに、「いま思ったけど、80年代の決定版はこれだ!」とLINEでこの曲のPVを送ってきた友人がいた。
ありがたいことにわたしの周囲には、独特の音楽の趣味を持つ友人には事欠くことがない。
ロバート・パーマーの名前はもちろん知っていたけれど、どんな曲だっけなと思ってそのPVを見てみたら、さすがはMTV黄金時代の真っただ中、曲もいいけどそれを上回るステキなPVに思わず笑ってしまった。気に入ってしまって、その後も8回ぐらいは見た。
音楽と映像を合わせてひとつの作品として求められた時代にふさわしい傑作だ。怪作ともいうのかもしれない。チープだけどクール、スタイリッシュだけどユーモラスという、まさに絶妙の80年代ミュージックビデオである。
正直、「嫌いだったなー、こういう音」などと、昔の記憶も甦ってくる。
しかし、今はとても楽しく聴ける。
これを成長と言わずしてなんと言う。
イギリスのウェスト・ヨークシャー出身のロバート・パーマーは、1972年にR&Bのバンド、ビネガー・ジョーでデビューしたが売れずに解散、74年にソロデビューした。
1985年にデュラン・デュランのアンディ・テイラーに声をかけられて、パワー・ステーションというファンキーなエレポップ・バンドにヴォーカリストとして参加し、成功を収めた。
この「恋におぼれて」は、その直後に発表したソロ・シングルだ。
全米1位、全英5位の、ロバート・パーマー最大のヒット曲となった。
その後、90年代になっても順調に活動を続け、イギリスのチャートにコンスタントにシングルを送り込んだ。
しかし2003年9月26日、パリ滞在中のホテルの一室で、心臓発作を起こし急逝してしまった。まだ54歳という若さだった。
(Goro)
コメント
当時は丁度(色気づき始めた)ガキでしたので、このPVはコーフンして観ていましたねえ。なんだかオトコノコにとっての夢の世界的な(笑)。
今時こんなの作れないでしょうねえ。
色気なんてとっくの昔に失ったオッサンになってもそこはかとなくコーフンしてしまうので、まさに男の夢なんでしょう。
竜宮城ってこんな感じなのかなって思ったりもします(笑)