Elvis Presley
Jailhouse Rock (1957)
この曲はエルヴィスにとって3本目の主演映画『監獄ロック』の主題歌として発表された曲だ。全米1位、米カントリーチャート1位、米R&Bチャート1位、そして全英1位と、まさに人種も大西洋も超えた人類普遍の大ヒット曲である。
それにしてもデビュー2年で3本目の映画とは恐れ入る。
それほど凄い勢いと人気だったのだろう。
それにしても昔のアーティストはよく働いたものだ。エラい。
曲を書いたのは「ハウンド・ドッグ」と同じ、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーのコンビだ。
この曲のイントロのインパクトは凄い。わたしはこのイントロを聴くと、背筋がシャンとする気分になる。ドラムは「ハウンド・ドッグ」のあのバタバタした痛快なドラムと同じ人、D・J・フォンタナという人らしい。
今聴いてもカッコいいけど、これが初めて世に登場したときに聴いた若者たちの鳥肌感はいかなるものであったことか。
うらやましいことこのうえない。
そんな体験をしてみたかった。
この曲ももちろん多くのアーティストがカバーしているけど、どれを聴いてもこのイントロのフレーズの絶妙なタイミングというか、フィーリングの感じに違和感があって、わたしはガッカリしてしまう。やはりエルヴィスとこのバンドが作り出した絶妙なフィーリングには、人々の魂を熱くさせる特別な何かがあるのだと思う。
エルヴィスのバックでこの曲を演奏しているバンドメンバーのことはわたしは何も知らないけどれも、こういう人たちこそがロックンロールを創造した真の立役者としてリスペクトされるべきなのだろう。
(Goro)