ザ・フー/ヒート・ウェイヴ(1966)
【カバーの快楽】 The Who Heat Wave (1966) いやー、クソ暑いな。 わたしの子供時代は30度と聞いたら大変な暑さだと思ってたけれども、今は40度までいってももうあんまり驚かなくなってきてる。えらい時代になったものだ。 こんなときは、この滅多にない暑さがなん...
【カバーの快楽】 The Who Heat Wave (1966) いやー、クソ暑いな。 わたしの子供時代は30度と聞いたら大変な暑さだと思ってたけれども、今は40度までいってももうあんまり驚かなくなってきてる。えらい時代になったものだ。 こんなときは、この滅多にない暑さがなん...
早熟の天才少女キャロル・キングは1958年、16歳のときに自作の曲でレコード・デビューした。 残念ながらヒットはしなかったが、翌年にクイーンズ・カレッジでジェリー・ゴフィンと出会い、17歳で早熟の出来ちゃった結婚をすると、昼間は秘書の仕事をしながら子育てもしつつ、空いた時間にジ...
【70年代ロックの名曲】 Carole King - I Feel the Earth Move キャロル・キングのソロ2ndアルバム『つづれおり(Tapestry)』は15週連続全米1位というモンスター・セールスを記録した。それまでの、多分に問題意識やメッセージ性が含まれていた60年代のフ...
【60sガールズ・ポップの名曲】 Carole King It Might as Well Rain Until September (1962) 西洋音楽史上初の女性作曲家として知られるのは、1098年にドイツで生まれ、多くの宗教曲を書き、修道院長で教会博士、詩人・言語学者でもある「中世...
1991年にデビューしたブラーの最初の印象は、デーモン・アルバーンのあの顔であり、「やけにハンサムなヴォーカルがいるバンド」というものだった。そしてそのせいでイギリスの新しい時代の顔になることを過度に期待され、背負わされてるような印象もあった。 最初こそ方向性が定まらずに迷走したものの、2...
【90年代ロックの快楽】 Blur There's No Other Way (1991) ブラーの2ndシングルで、後に1stアルバム『レジャー(Leisure)』に収録された曲。 デビュー・シングル「シーズ・ソー・ハイ」が全英48位と不発に終わった後、2枚目のシングルで立候補した...
シンディ・ローパーが1983年にド派手な原色の衣装とヘリウムガスを吸ったような声の、オシャレなのかカワイイのかおバカなのかわからないような強烈なキャラクターでデビューしたとき、実はすでに彼女は30歳だった。 ニューヨークのブルックリンに住み、職を転々としながら、一度バンドでデビューした...
【80年代ポップスの快楽】 Cyndi Lauper The Goonies 'R' Good Enough (1985) スティーヴン・スピルバーグ率いるアンブリン製作で1985年に公開された、少年たちを主人公にしたアドベンチャー映画『グーニーズ』の主題歌として使用された曲。全米...
パンク・ムーヴメント真っただ中の1977年の英国にデビューしたポリスは、パンクを終わらせた元凶のひとつだったのではないかとわたしは睨んでいる。もちろん本人たちにそんな意識はなかっただろうけども。 すでに巨大産業化していたロックを、一瞬で色あせた過去のものにして若者たちの支持を得たパンク...
わたしがキッスを知ったのは、小学校高学年ぐらいのことだ。 まだ洋楽なんてまったく興味もなかった頃、転校して来たばかりのちょっとマセた同級生の家に遊びにいったときに彼がLPレコードを見せてくれたのだ。たしか、『地獄の狂獣 キッス・ライヴ(Alive)』だったと思う。 レコードを聴かせて...
【カバーの快楽】 Linda Ronstadt The Tracks of My Tears (1975) 原曲はスモーキー・ロビンソン&ミラクルズが1965年にリリースし、全米16位となったヒット曲だ。彼らの代表曲であり、わたしはミラクルズではこの曲がいちばん好きだ。 20...
【カバーの快楽】 John Cougar Mellencamp Under the Boardwalk (1986) 原曲は1953年から活動しているニューヨークのコーラスグループ、ドリフターズが1964年にリリースし、全米4位となった大ヒット曲。翌年にはローリング・ストーンズがカバーし、...
【60年代ポップスの快楽】 The Drifters - Up on the Roof 60年代ニューヨークの天才ヒットメーカー、キャロル・キングとジェリー・ゴフィンの夫婦コンビによって書かれた名曲。全米5位の大ヒットとなった。 キャロル・キング(当時20歳!)が運転中にメロディを思い...
【50年代ロックの名曲】 Bill Haley & His Comets Rip It Up (1956) ソングライターのロバート・ブラックウェルとジョン・マラスカルコによって書かれた曲で、オリジナルはリトル・リチャードだ。シングルとして1956年6月にリリースされ、全米17位の...
【50年代ロックの名曲】 Bill Haley and His Comets Crazy Man, Crazy (1953) ビル・ヘイリーとマーシャル・ライトル(コメッツのベーシスト)によって書かれた曲で、これが世界初のロックンロール・ナンバーと言われている。 あの「ロック・アラウ...
1968年7月、その2カ月前にバッファロー・スプリングフィールドを解散したスティーヴン・スティルスと、前年にバーズを脱退していたデヴィッド・クロスビー、そしてブリティッシュ・ビート・バンド、ホリーズのメンバーであるグラハム・ナッシュがジョニ・ミッチェルの家で出会った。 スティルス作の「...
【70年代ロックの名曲】 Crosby Stills Nash & Young Woodstock (1970) バッファロー・スプリングフィールド解散後にスティーヴン・スティルスが、元バーズのデヴィッド・クロスビー、元ホリーズのグラハム・ナッシュと結成したのがクロスビー、スティル...
【ノー・ウェイヴの名曲】 The Contortions Contort Yourself (1979) サックス兼キーボード兼ヴォーカリスト兼ソングライターの、ジェームズ・チャンス率いるコントーションズは、1977年にニューヨークで結成したバンドだ。 この曲は彼らの1stアルバム『...
【70年代パンクの名曲】 Television Venus (1977) N.Y.パンクの最高傑作のひとつ『マーキー・ムーン』からもう1曲。 この曲は歌メロもいいけれども、トム・ヴァーレインのシャリ~ンという現実感のない響きのギターと、リチャード・ロイドの艶めかしい響きのギタ...
60年代に世界中の若者たちを熱狂させた新しい音楽「ロック」は、70年代に入ると巨万の富を産む一大産業として軌道に乗り、ちゃっかり資本主義社会の経済システムに組み込まれ、カウンター・カルチャーとしては完全に死に体となっていた。 そんなロック・シーンを激震させたのが新しい世代の若者...
【70年代ロックの名曲】 Patti Smith Frederick (1979) トッド・ラングレンをプロデューサーに迎えた4thアルバム『ウェイヴ(Wave)』のオープニング・トラック。 「フレデリック」とは、元MC5のギタリスト、フレッド・ソニック・スミスのことで、当時恋愛関係...
【N.Y.パンクの名曲】 Patti Smith Group Ask the Angels (1976) 2ndアルバム『ラジオ・エチオピア(Radio Ethiopia)』のオープニング・トラック。 1st『ホーセス』のプロデューサーは元ヴェルヴェッツのジョン・ケイルだったが、この...
【70年代ロックの名曲】 Lou Reed Perfect Day (1972) ルー・リードの名盤2ndアルバム『トランスフォーマー(Transformer)』収録曲。 アルバムは、デヴィッド・ボウイとミック・ロンソンがプロデュースを務め、ルー・リードの中でも特に聴きやすく、充実し...
まさかレッチリがこんな世界的成功を収めるビッグ・バンドになるとは夢にも思わなかった。 わたしが彼らのことを知ったのは1980年代後半で、メンバーが全裸で股間に靴下だけをぶらさげてライヴをする奇天烈なバンドとしてだった。わたしは写真を見て爆笑し、好感は持ったものの、コミック・バンドの類か...
【70年代ロックの名曲】 Leon Russell Lady Blue (1975) 75年のアルバム『ウィル・オ・ザ・ウィスプ(Will O' the Wisp)』からのシングルで、全米14位のヒットとなった。 レオン・ラッセル作でも他人が歌ってヒットした曲は多いが、レオン・ラッセ...
【70年代ロックの名曲】 Leon Russell Hummingbird (1970) 米オクラホマ出身のレオン・ラッセルは、十代の頃からナイトクラブなどでピアノを弾き、ロサンゼルスで活動した20歳の頃にはすでに腕利きのスタジオ・ミュージシャンとしてその界隈では有名人だったらしい。 ...
【カバーの快楽】 Carpenters This Masquerade (1973) 1973年5月発表の、カーペンターズの5枚目のアルバム『ナウ・アンド・ゼン(Now&Then)』収録曲。「イエスタデイ・ワンス・モア」「シング」なども収録され、全米2位、全英2位、そして日本ではオリコン1...
【カバーの快楽】 Carpenters Superstar (1971) オリジナルは、バンドマンへのグルーピーの恋心を歌った「グルーピー(Groupie)」という曲で、ロスアンゼルスの夫婦デュオ、デラニー&ボニーが歌ったものだ。 妻の方のボニーが、スワンプ・ロックの神様レオ...
若い頃にザ・バンドを聴いたとき、このバンドには当時のわたしがロックに求めた、疾走感、刺激的なサウンド、若々しい情熱、といった要素がすべて欠けている、と思ったものだ。全員じいさんなのかと思ったぐらいだった。 そんな音楽を最近は好んで聴くようになったのだから、わたしも年を取ったということだ...
【70年代ロックの名曲】 The Band Acadian Driftwood (1975) ザ・バンドの6枚目のスタジオ・アルバム『南十字星(Northern Lights – Southern Cross)』収録曲。ロビー・ロバートソン作で、ヴォーカルはリチャード・マニュエル、リヴォン...