ヒストリー・オブ・ロック 1987【メインストリーム・ロック最後の大物】Greatest 10 Songs

1987 この年、世の中はバブル好景気に突入し、景気よくマイケル・ジャクソンやマドンナが来日公演を果たし、ロックシーンでは久々の大型新人、ガンズ・アンド・ローゼズの爆発的なセールスが話題になっていた。 70年代のハード・ロック・バンドのようなストロング・スタイルに、同時代のメタル...

ヒストリー・オブ・ロック 1986【80年代シンセ漬けサウンドの終焉】Greatest 10 Songs

1986 ハレー彗星が76年振りに大接近したこの年、米国ではスペースシャトル・チャレンジャー号が打ち上げ時に爆発するという悲劇が起き、ソビエト連邦ではチェルノブイリ原発が史上最悪の原発事故を起こし、日本ではバブル好景気が始まり、たけし軍団が講談社のフライデー編集部を襲撃するという事件が...

ヒストリー・オブ・ロック 1985【ウィー・アー・ザ・ワールド】Greatest 10 Songs

1985 英国のチャリティー・プロジェクト〈バンド・エイド〉が前年暮れにリリースして記録的なヒットとなった「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」に触発されて、米国でもハリー・ベラフォンテの呼びかけで同様のチャリティー・プロジェクト〈U.S.A.フォー・アフリカ〉が立ち上げられた。 ...

ヒストリー・オブ・ロック 1984【世界的メガヒットの連発とバンド・エイド】

1984 この年米国では、ロサンゼルスオリンピックが開催されてカール・ルイスがトラックを疾走し、アップル社がマッキントッシュを発表し、グラミー賞ではマイケル・ジャクソンが8冠を独り占めした。 マイケルの『スリラー』はMTV時代に見事にハマり、世界的メガヒットとなったが、その後もM...

ディスコしちゃったロックたち【大ヒット10組10曲】Best 10 Rock Disco Songs

1970年代前半に米ニューヨークで生まれたディスコ・ミュージックは、折からの流行に加え、1977年12月公開の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の大ヒットによって世界的ブームとなった。 主題歌の「ステイン・アライヴ」をはじめビー・ジーズによる6曲が全米1位の大ヒットとなり、アルバム『...

ヒストリー・オブ・ロック 1983【インディ・シーンの興隆とダブリンからのスーパー・ルーキー】Greatest 10 Songs

1983 東京ディズニーランドが開園し、NHKのドラマ『おしん』が大ブームになったこの年、アメリカでもイギリスでもなく、アイルランドのダブリンという辺境から、本格派のスーパー・ルーキーがいきなりロックシーンのど真ん中に降り立った。彼ら、U2はそのまま80年代ロックのエースへと成長してい...

ヒストリー・オブ・ロック 1982【MTV革命】Greatest 10 Songs

1982 1981年8月に開局したアメリカのケーブルチャンネル《MTV》は、80年代のロック&ポップス・シーンを根底から変えてしまった。 それまでライヴというイベントを除いては、日常的にはレコードやカセット、ラジオで「音」だけを楽しむのがあたりまえだったロックやポップスは...

ヒストリー・オブ・ロック 1981【猫も杓子もシンセの80年代サウンド】Greatest 10 Songs

1981 米国のスペースシャトルが初めて宇宙を飛び、英国のチャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚し、日本ではクリスタル族やなめネコが流行した、なんとなく人類が浮かれ気分だったこの年、わたしは当時15歳で、ロック・シーンにも電子化の波が押し寄せていた。 シンセがピコピコ、フワフワ、電子...

ヒストリー・オブ・ロック 1980【ニューウェイヴとメタルとひとつの時代の死】Greatest 10 Songs

1980 セックス・ピストルズを脱退し、P.I.L.を結成したジョン・ライドンの「ロックンロールは死んだ」という宣告の通り、パンク・ムーヴメントと、栄華を誇った70年代ロックの時代は完全に終わりを告げた。 そして1980年代という新たな時代と同時に始まったのが”ニュー・ウェイヴ”...

U.K.パンク 1976-79【必聴25組25曲】U.K.PUNK Greatest 25 Songs

1970年代の半ば、ニューヨークを発火点とするパンク・ロックは、ラモーンズのイギリス・ツアーによってロンドンに飛び火すると、一気に燃え広がった。 アートの要素が強かったニューヨーク・パンクに対してロンドン・パンクは、職も希望もない社会の底辺のチンピラたちが喧嘩腰で社会に噛みつき、有り余るエネル...

U.S.パンク 1975-80【16組16曲】U.S. PUNK Greatest 16 Songs

60年代後半から、アメリカのロックは西海岸を中心に、ヒッピー文化の盛り上がりと共に、サイケデリック・ロックやフォーク・ロック、サザン・ロック、スワンプ・ロック、カントリー・ロック、AORなどへと発展し、巨大音楽産業として発展していった。 しかしそんな流れに逆らうかのように、ニューヨークの新...

ヒストリー・オブ・ロック 1979【パンクが拓いた新たな地平】Greatest 10 Songs

1979 マーガレット・サッチャーが女性初の英国首相に就任し、日本ではインベーターゲームが大流行したこの年、13歳のわたしが喉から手が出るほど欲しかったのは、ソニーから発売されたウォークマンだった。 わたしにとってはドラえもんの秘密道具にも匹敵するような夢の機械であり、時代が急速に変...

ヒストリー・オブ・ロック 1978【ポスト・パンクとディスコ・ビート】Greatest 10 Songs

1978 この年の1月、セックス・ピストルズのアメリカツアー中、トラブル続出で嫌気がさしたジョニー・ロットンがバンドの脱退を宣言し、事実上の解散となった。 主人公を失ったパンク・ムーヴメントは一気に沈静化し、クラッシュやジャムなど音楽的な成長を遂げて変貌していった一部のバンドを除...

ヒストリー・オブ・ロック 1977【パンク・ロック革命!】Greatest 10 Songs

1977 前年にニューヨークで点火されたパンクの松明は、ラモーンズのイギリス・ツアーによってロンドンに飛び火し、この年、一気にニューヨークとロンドンで燃え上がった。1977年はロック史に残る、パンク・ムーヴメントの猛火に包まれた年だったのだ。 パンク・ロックは、ロックが本来持って...

ヒストリー・オブ・ロック 1976【失われたスピリットと革命の合図】Greatest 10 Songs

1976 イーグルスが「ホテル・カリフォルニア」で歌った、"spirit"を「酒」と「精神」の両方にかけて「1969年からこっち、ここにはそんなものあーりゃしません」と歌ったのは、まさにこの時代のロック・シーンを象徴していた。それは、60年代には世界で最も熱いロック・シーンの中心地だっ...

ヒストリー・オブ・ロック 1975【ロックンロールの未来たち】Greatest 10 Songs

1975 1975年は、明らかにロック・シーンの潮目が変わった年だ。 当時、ローリング・ストーン誌のライターだったジョン・ランドゥがこの年に書いた一文はあまりにも有名だ。「僕はロックンロールの未来を見た。その名はブルース・スプリングスティーン」。しかしその他にも、ロックンロールの...

ヒストリー・オブ・ロック 1974【ジャマイカからの熱い風】Greatest 10 Songs

1974 ウォーターゲート事件でニクソン大統領が失脚し、ユリ・ゲラーの超能力に日本中が吃驚したこの年、ジャマイカの音楽"レゲエ"が世界に知れ渡った。 1962年までイギリスの植民地だったジャマイカだったが、70年代に生まれたこのレゲエという独特なビートを持つ音楽に、今度はイギリス...

ヒストリー・オブ・ロック 1973【西海岸と月の裏】Greatest 10 Songs

1973 映画『アメリカン・グラフィティ』が公開されてオールディーズが見直され、日本ではオイル・ショックで物価が爆上がりし、小松左京によって日本が沈没させられたこの年、イギリスでは、ピンク・フロイドの『狂気』というメガヒット・アルバムが生まれた。 ただし、それ以外は総じて小粒、と...

ヒストリー・オブ・ロック 1972【新たなヒーローたちの登場】Greatest 10 Songs

1972 連合赤軍による浅間山荘事件、日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件、ミュンヘンオリンピック開催中のパレスチナゲリラによるイスラエル選手団殺戮など血なまぐさいテロリズムが立て続けに起こっているのも知らずに、少年のわたしがその年発売された初代の仮面ライダースナックのカードを集めるの...

ヒストリー・オブ・ロック 1971【シンガー・ソングライターの台頭】Greatest 10 Songs

1971 60年代という時代は、戦後世代の若者たちが中心となって、新しい価値観が認められる、より自由で平和な世界に変えていこうと、理想に燃えた革命の時代だった。 反戦運動や学生運動、公民権運動、ヒッピーという社会からドロップアウトした新しい生き方など、既存の体制や価値観に異議を唱...

ヒストリー・オブ・ロック 1970【60年代ロックの終幕と新時代の幕開け】Greatest 10 Songs

1970 1970年はまさに、60年代ロックが終わりを告げた年だった。 若者たちの新しい文化として怒涛の勢いで世界に広がったロックにも暗雲が立ち込めた。 4月にポール・マッカートニーがビートルズから脱退を表明すると、その後アップル社と他のメンバーを巻き込んでの裁判沙汰にもな...

ヒストリー・オブ・ロック 1969【ハード・ロックの誕生とウッドストック】Greatest 10 Songs

1969 アメリカのアポロ11号が月面着陸し、日本ではフォーク・ブームが巻き起こり、東名高速道路も開通したこの年、ロックはさらなる激しい進化の枝分かれを見せた。 ブルース・ロックから進化したハード・ロックが誕生し、サイケデリック・ロックやコンセプト・アルバムの実験による進化から、...

ヒストリー・オブ・ロック 1968【ルーツ・ミュージックへの回帰】Greatest 10 Songs

1968 ベトナム戦争反対運動や公民権運動、パリ五月革命やプラハの春、日本では東大紛争など、若者たちを中心に反体制運動が激化したこの時代は"政治の季節"と呼ばれた。この時代の緊張感や混乱、不安の暗い影の影響によって、ロック・ミュージックもよりシリアスな表現や"愛と自由と平和"を強調する...

60年代の“ヒット曲製造工場”モータウン【必聴名曲10組10曲】MOTOWN 60’s Best 10 Songs

1959年に米ミシガン州デトロイトに設立された〈モータウン・レコード〉は、黒人アーティストを専門に扱いながら「白人にもR&Bを理解してほしい」というコンセプトの独立系レコード・レーベルだった。 スモーキー・ロビンソンや、ホーランド=ドジャー=ホーランド(3人組のソングライター・...

ヒストリー・オブ・ロック 1967【ヤクとサイケと地下フロア】Greatest 10 Songs

1967 日本にミニスカート・ブームが到来していたこの年、米西海岸ではサンフランシスコを中心に、ベトナム戦争への疑問と徴兵への反発などをきっかけに、既存の社会体制や価値観に背を向け、社会をドロップアウトしたヒッピーと呼ばれる若者たちがコミューンを形成して暮らす、ヒッピー・ムーヴメントが...

ヒストリー・オブ・ロック 1966【ロックの多様化と変態化】Greatest 10 Songs

1966 ビートルズが登場し、めでたくロックンロール復活!となってからまだたったの3年しか経っていないというのに、その間にロックは急速に進化し、多様化し、変態化していったことが今回選んだ10曲を聴いていただければわかると思う。 既成のバンドサウンドに飽き足らず、インドの楽...

ヒストリー・オブ・ロック 1965【”ロックンロール”から”ロック”へ】Greatest 10 Songs

1965 “ロックンロール”と”ロック”という二つの言葉の違いに明確な定義は無いだろうけど、なんとなく、”ロックンロール”は50年代に流行したの初期型のもので、60年代のある頃から”ロック”に変わったようなイメージはある。 もともと"ロックンロール"はダンス・ミュージックとして生...

ヒストリー・オブ・ロック 1964【時代は変わる】Greatest 10 Songs

1964 ビートルズが突破口を開いたことによって、時代が大きく動いた。 日本では東京オリンピックが開催されたこの年、イギリスのロックバンドたち、”ブリテイッシュ・ビート・バンド”が凄まじい勢いで世界中のヒットチャートを席巻し、若者たちを夢中にさせた、その現象は”ブリティッシュ・イ...

ロックの源流、60年代初頭のムーヴメント”フォーク・ミュージック・リヴァイヴァル”【必聴10組10曲】Folk Music Revival Best 10 Songs

1960年代初頭のフォーク・ブームは、当時〈フォーク・ミュージック・リヴァイヴァル〉と呼ばれた。 「フォーク・ミュージック」は、古くから伝わる民謡や伝承曲、時事問題を歌にした「トピカル・ソング」、反体制的な「プロテスト・ソング」なども含めて、基本的にアコースティック・ギターやバンジョー...

ヒストリー・オブ・ロック 1963【ロックンロールの逆襲】Greatest 10 Songs

1963 この年の3月、たった1日で録音したと言われるビートルズの奇跡の1stアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』がリリースされ、30週連続で全英1位の座に居座り続けた。 それにしても30週間連続1位とは恐れ入る。それほど圧倒的なレコードだったのだろう。ビートルズ一択の時代。当時の若...