
【80年代ポップスの快楽】
Madonna
Like a Prayer (1989)
Madonna
Like a Prayer (1989)
89年発表の4thアルバム『ライク・ア・プレイヤー(Like a Prayer)』収録のタイトル曲。全米1位の大ヒットとなった。
ゴスペル風に編曲された楽曲が素晴らしい。「ライク・ア・ヴァージン」あたりと比べると、ずいぶんと成長した感じのする、スケールの大きな曲だ。
なのにこのPVでもまたカトリック教会などの批判を受け、この曲をCMに使ったペプシの不買運動にまで発展する騒動となった。
キリストっぽい黒人と祭壇でまぐわって、燃える十字架でオーガズムを表現しているのがけしからんということなのだけれど、わたしには知識や想像力が不足していて、なにがいけないのかイマイチよくわからなかった。
マドンナほど各方面から批判を浴びてきたアーティストもいないのではないか。
それでも懲りずにあらゆるタブーをイジり散らかす、サディスティック・マドンナ。
それとも、人から批判を浴び、反感を買うことを快感に感じる、マゾヒスティック・マドンナなのかな。
たぶん、両方だろう。強欲な快楽主義者だ。
だからマドンナは、ロックの匂いがするのだろうな。
Madonna – Like A Prayer (Official Video)
(Goro)