⭐️⭐️⭐️
『レニングラード・カウボーイズ モーゼに会う』(1994フィンランド・スウェーデン)
“Leningrad Cowboys Meet Moses”
“Leningrad Cowboys Meet Moses”
監督:アキ・カウリスマキ
出演:マッティ・ペロンパー、レニングラード・カウボーイズ
『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』から5年後に公開された続編である。
前作でメキシコに着いた彼らは、ヒットチャートにも上がるぐらい順調に売れていたものの、調子に乗ってテキーラを飲みすぎ、メンバーの半分が死亡した、という設定から始まる。
あの独裁マネージャーと再会するが、なぜか彼は自分を「モーゼ」と名乗り、嫌がる彼らを無理やり故郷のシベリヤへ連れて帰ることに。
もうこのあたりから、なんでシベリヤに帰るのかとか、故郷への土産に自由の女神の鼻を盗んでCIAに追われたりと、いきなりレニングラード・カウボーイズのフランス部隊が出現したり、ナンセンスが度を越して、カオスになってくる。
作品のテイストは前作のままですごく良いし、相変らず独裁マネージャーに従順に従う彼らがよくわからないまま愛おしくもなるけれど、ちょっとカオス過ぎて呆気に取られているうちになんだかよくわからないまま終わってしまう感じだ。
Leningrad Cowboys Meet Moses 1994 – Kili Watch
(Goro)