キッス/ロックン・ロール・オール・ナイト (1975)

KISS / ROCK AND ROLL ALL NITE

【70年代ロックの名曲】
Kiss
Rock And Roll All Nite (1975)

KISSは年を取っても老化がわかりにくいから得だなあ、と思う。

いや、ノーメイクのふつうのおっさんの姿も平気で見せる彼らだけど、いざステージへとなればあのいつもの天下無敵のKISSに変身するのだ。まさに永遠のロックンロールバンドである。

それにしても、このビジュアルを考えた人は天才だな。メンバーが考えたのかな?

わたしは小学校高学年の頃、すでにKISSに夢中になっていた同級生の家を友だち数人と訪ねて、KISSのレコードを聴かせてもらった。

特撮モノの怪人みたいなユーモラスでカッコいいビジュアル、恐ろしげなイメージと裏腹に曲は意外とわかりやすい。少し背伸びして、洋楽ロックに興味を持ち始めた小学生が好きになるにはうってつけのバンドだった。

でも残念ながらわたしの家にはレコードプレーヤーが無かったので、聴いたのはその1回こっきりだった。だからわたしがKISSをちゃんと聴いたのは、大人になってからだった。

大人になってから聴いた「ロックンロール・オール・ナイト」もやっぱり最高だった。
子供たちに正しくロックンロールを好きになってもらうにはこれまたうってつけの曲だと思う。

あの時代、きっと彼らは世界中で、子どもたちをロック好きに育てるのに一役も二役もかったのではないか。

ロック界の広報部長みたいなもんだ。

(Goro)