≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ 37
King Crimson – 21st Century Schizoid Man
ジャケがあまりにインパクトが強いので、いったいどんな恐ろしい音楽なんだろう、とほとんどの人が思うに違いない。
あのジャケは、中身を聴く前に相当ハードルを上げるジャケだと思う。
それでもこのアルバム『クリムゾン・キングの宮殿』がロックの名盤として定着し、広く聴かれているのは、アルバム冒頭のこの「21世紀の精神異常者」がその高いハードルを見事に超えてくれるからではないか。
ジャケからの期待を外さない、これまた強烈なインパクトの名曲だ。
このアルバムによってプログレッシヴ・ロックの扉は開かれた。
開かなくてよかった、という意見もあるかもしれないが、わたしはそこまでは言わない。
プログレなんていうと、なんだか難解そうで面倒くさそうで怖気づきそうになるのだけど、このアルバムなんかは聴いてみると意外に耳に残るわかりやすいメロディが豊富で、この強烈な1曲目以外は全体に抒情的な美しい曲ばかりの、聴きやすいアルバムだと思う。
久しぶりに「精神異常者」を聴きながら書いていたら、いつのまにか宮殿ごと聴いてしまった。
あまり良さそうな動画が見つからなくて、下の動画は1分半ぐらいの短いものだけど、メンバーの若々しさが印象的ですね。