井上陽水はロックだ。
初期陽水の編曲を手掛けたのは元モップスのギタリスト星勝だったし、早い時期からロンドンやロサンゼルスで現地ミュージシャンとレコーディングしたりと、そのサウンドは当時の日本のフォーク/ロックのレベルを遥かに超えたクオリティだった。
それにあのブッ飛んだ歌詞なんて完全にロックだ。韻を踏むことや発音や口まわりの動かし方にまでこだわるあまりに、異様な歌詞になっていくのも偏執的で変態的でいかにもロックだ。
あの独特の、わけのわかるようなわからないような歌詞はボブ・ディランの影響、そして音楽的にはビートルズに影響を受けていると本人は語っている。
全然ロックではない、抒情的な曲やポップな曲やエレガントな曲などももちろん多いが、ありえないほど暗かったり、歌詞と釣り合わないほど大仰な曲だったり、素朴で感動的な歌なのに歌詞をよく読むと何の意味もなかったりすると、やはりロックの変態性を感じてしまうのだ。そしてそのすべてがわたしは好きだ。要するになんでもありの、怪物みたいなアーティストだ。陽水はカッケー、凄い、とわたしは思っている。
そんなわたしが愛する、井上陽水のロックな名曲もそうでない名曲もごちゃ混ぜの、ベスト40を選んでみました。
作詞・作曲:井上陽水
NHK『ブラタモリ』のエンディングテーマ。オープニングテーマの「女神」のほうが好きという方も多いだろうけども、わたしはこちらのほうが好みだ。
2015年リリースのアルバム『UNITED COVER 2』に「女神」と共に収録されている。
作詞・作曲:井上陽水
81年リリースのシングルで、アルバム『あやしい夜をまって』に収録された。
当時この曲はずいぶんプロモーションに力を入れていた印象で、テレビに出ないことで有名だった陽水が『夜のヒットスタジオ』や『ザ・ベストテン』の〈今週のスポットライト〉に出演してこの曲を歌ったのは結構な事件だった。
その甲斐あってか、オリコンシングルチャート14位、20万枚を売るヒットとなった。
作詞・作曲:井上陽水
子供の頃の、故郷での夏まつりの楽し気な思い出を歌ったノスタルジックな歌詞だが、曲はとてつもなく暗い。故郷で何かとんでもなく不幸な事件でもあったのかと思わせるほどだ。その暗さがたまらない。
https://www.youtube.com/watch?v=jezsE1j83QE
作詞・作曲:井上陽水
アルバム『スニーカーダンサー』収録曲。このアルバムで少し陽水の方向性が変わったように感じるのは、それまでほとんどの編曲を元モップスの星勝が手掛けていたのが、このアルバムでは半分の5曲を星勝、もう半分を高中正義が手掛けていることによるのかもしれない。それによってそれまでの陽水にはなかった、フュージョン的な良い意味での”軽さ”みたいなものが導入されたように感じる。この曲も高中の編曲で、ギターももちろん彼だ。
作詞・作曲:井上陽水
陽水にはアルバム未収録のシングル曲は割合少ないのだが、この曲は数少ないそんなシングルのひとつ。軽快でキャッチーな曲調で、オリコン11位のヒットとなった。
作詞・作曲:井上陽水
後に妻となる歌手の石川セリへ、付き合い始めの頃の陽水が彼女の目の前で30分ほどで書いたという有名な逸話が残されている。それを石川セリがシングルとして77年にリリースした。翌78年に二人は結婚している。やるな、陽水。
82年には高樹澪のカバーで、ドラマ『金曜ミステリー劇場』の主題歌として使用され、オリコン3位の大ヒットとなった。
作詞・作曲:井上陽水
77年に警察の御厄介になり、しばらく活動を休止していたことで2年4か月ぶりとなったアルバム『white』からのシングル。留置場の中で作った曲とのことで、執行猶予期間中のリリースだった。
カッコいい曲だが、オリコン100位と振るわなかったのは、事件の影響だったのか。
作詞・作曲:井上陽水
事件以降の陽水はやや低迷した印象で、音楽性も変化しつつあったが、アルバム『LION & PELICAN』は80年代の作品の中でも最も充実した内容となった。
この曲はアルバムのオープニング・トラックで、シングルカットもされた。当時のラジオでこの曲のスポットCMをしょっちゅう聞いたな。
作詞・作曲:井上陽水
この曲も数少ないアルバム未収録のシングルだ。オリコン25位だが、もっとヒットしていたような印象がある。
ポップでキャッチー、当時流行のオシャレサウンドで、良い曲ではあるが陽水らしいアクやナゾみたいなものが少ない、爽やかすぎる印象の、陽水としては異色の曲だった。
作詞・作曲:井上陽水
山口百恵の最後のアルバム『This is my trial』への提供曲で、陽水自身も同時期にシングルでリリースした。
陽水のバージョンは当時すでにレトロな印象だったロカビリー風だが、山口百恵のほうはもっとポップ・バラード風だ。当時21歳の山口百恵だが、その歌唱は艶やかで、絶品というほかない。
作詞・作曲:井上陽水
この曲も警察にお世話になっていた時に留置場で書いた曲とのことだ。
文字通り、ミスコンの模様を歌った歌詞がなかなか面白いし、”ファンファーレ”という言葉をファンファーレっぽく歌うところなんていかにも陽水らしい。
作詞・作曲:井上陽水
73年の映画『放課後』の主題歌となった「夢の中へ」のシングルのB面としてリリースされた曲。この曲も映画の中で使用されている。同年リリースのライヴ盤『もどり道』にも収録された。抒情的な初期陽水らしい曲。〈きみは静かに 音もたてずに 大人になった〉などという、想像の仕方によってはちょっと怖くなる歌詞もステキだ。
2004年に持田香織がカバーしてシングルとしてリリースし、オリコン15位のヒットとなった。陽水自身がプロデュースを務めた。
作詞・作曲:井上陽水
1stアルバム『断絶』収録曲。暗い曲が多い印象のアルバムだが、この曲などは陽水のポップセンスがあふれ、歌詞も具体的でわかりやすい曲だ。
〈君と僕が教会で結ばれて 指輪かわす君の指 その指が なんだか僕は見飽きたようで嫌になる〉という歌詞は震える。
作詞・作曲:井上陽水
吉田拓郎・泉谷しげる・小室等と共に4人で設立したフォーライフ・レコードからの第一弾となったアルバムのタイトル曲。
星勝の編曲も素晴らしく、完成度が高い。深い闇に響き渡るような壮大なバラードだ。
作詞:町田康 作曲:井上陽水
アルバム『LOVE COMPLEX』からのシングル。元パンクロッカーの小説家、町田康の作詞だ。
〈君のロン毛は長すぎだ 街の景色はバカすぎだ〉など、町田らしいユーモアあふれる歌詞がすごくいい。陽水も歌詞の面白さがよく伝わる良いメロディを付けたものだ。
作詞・作曲:井上陽水
『スニーカーダンサー』からのシングル。高中正義のアレンジで、謎めいているがたぶん〈シャンハ~アア~イ〉〈もそっ、も、もそっと〉などと歌いたいだけの、深い意味はないと思われる歌詞も含めて、陽水の音楽性の変化を感じた曲だった。ちよっとストリングスが過剰にも思えるけれども。
作詞:井上陽水 作曲:井上陽水・平井夏美
陽水にはめずらしく、フィル・スペクターの”ウォール・オブ・サウンド”や大瀧詠一の”ナイアガラ・サウンド”を思わせるサウンドにまず驚かされる。アレンジャーは大瀧と同じく元はっぴいえんどの鈴木茂だ。
エヴァー・グリーンのポップソングという陽水にはめずらしいタイプの曲だなあと思っていたらサビで陽水らしく、仕掛けてきた。面白い曲だ。
作詞・作曲:井上陽水
ダウンタウンMCの音楽番組『HEY!HEY!HEY!』のエンディングテーマとして使用されたシングル。ブルース・ロックみたいなカッコ良い曲だ。オリコン32位。
これもテキトーな歌詞だが、カッコいい。〈真夜中にそびえ立てた中指の根元に 嘘つきでさりげなく光るダイヤモンド〉なんてシビれる。
オリジナル・バージョンはアルバム未収録だが、全曲ジャズ・アレンジのセルフカバー・アルバム『Blue Selection』にジャズ・バージョンで収録された。
作詞:小椋佳 作曲:井上陽水
作詞は銀行員と歌手を兼業していた小椋佳だ。いかにも小椋らしい歌詞だが、陽水の曲がまた素晴らしい。なんでもない平凡な情景に、誰も真似できないような凄みのある曲をつけるものだといつも感心する。結果、ただ美しいだけではない、どこか異様さを含んだ名曲が出来上がる。
なぜかライナーには編曲者のクレジットがこの曲だけないが、スティール・ギターとヴァイオリンのアレンジがまた絶品。
作詞:井上陽水 作曲:彩目映
陽水にはめずらしい、他人の作曲によるシングル曲。彩目映とは佐藤準という作曲家・編曲家の別名。この曲では編曲は佐藤準名義となっている。
浅野温子と織田裕二の主演によるTVドラマ『素晴らしきかな人生』の主題歌に使用され、オリコン2位の大ヒットとなった。また、この年のレコード大賞編曲賞を受賞した。
作詞・作曲:井上陽水
中森明菜の10枚目のシングルとなったこの曲は、オリコン1位を獲得し、60万枚を超える大ヒットなった。彼女の全シングルの中でも3番目の売り上げとなっている。
曲のカッコ良さもさることながら、歌詞が素晴らしく、中森明菜のキャラクターにもぴったりハマった名曲だった。
陽水のセルフカバーは同年リリースの『9.5カラット』に収録され、アルバムはオリコン年間1位となる特大ヒットとなっている。
作詞・作曲:井上陽水
当時の若者と大人のあいだには、戦後に生まれた新世代と戦前戦中を生き抜いた旧世代という、ほぼ真逆と言っていいほどの価値観の違いがあり、世代間の”断絶”という大きな溝が時代を象徴する風潮だったのだ。
恋人の父親との攻防を、怒りを滲ませ激しく叫びながら歌う、陽水にはめずらしく感情をむき出しにした歌唱が魅力だ。アレンジもカッコいい。
作詞・作曲:井上陽水
2nd『センチメンタル』収録曲。素朴ながら素晴らしいメロディ。星勝によるノスタルジーを強調するアレンジがまた最高だ。
作詞・作曲:井上陽水
『LION & PELICAN』からのシングルとしてリリースされたものの当初はオリコン54位と振るわなかった。
しかし6年後の1988年に田村正和主演のTVドラマ『ニューヨーク恋物語』の主題歌に使用されると再発盤がオリコン11位のヒットとなり、陽水の代表作のひとつとして一般に知られるようになった。
星勝による一風変わったアレンジも印象的な、寒々とした雰囲気の独創的な曲だ。
作詞・作曲:井上陽水
TBSの報道番組『筑紫哲也 NEWS23』のエンディングテーマとして書き下ろされた曲。アルバム『ハンサムボーイ』に収録されている。
とにかく凄い曲だ。衝撃だった。社会問題を歌にするのに、こんな手法があるのかと驚いたものだ。重量級の内容ながらしかも素晴らしく詩的だ。凄いとしか言いようがない。
ニュース番組のエンディングにこれ以上相応しいものもないだろう。
作詞・作曲:井上陽水
夜のバスにひとりで乗ってるというだけの歌だが、この世の終わりみたいに暗くて重くて怖い、異様に仰々しい曲になってるのがいかにも陽水的で変態的で素晴らしい。深町純による壮大なアレンジがまたいい。
作詞・作曲:井上陽水
テレビ番組で自ら語っていたが、もともとデモテープを録音するためにとりあえずテキトーな歌詞で歌い、レコーディングの時にはちゃんとした歌詞を付け直そうと思っていたのだが、でも歌詞ができなくてそのままレコーディングしたとのことだ。
いや、「ちゃんとした歌詞」なんかにしなくて良かったと思う。おかげでこれぞ陽水流ロックという傑作が出来上がった。最高の歌詞だ。
作詞・作曲:井上陽水
2nd『センチメンタル』の冒頭を飾る名曲。壮大な曲ではあるけど、同時にいたたまれないほどの永遠の孤独を感じる曲でもある。そのタイトルから、暗くつめたい部屋でひとりでこの曲を声を張り上げて歌っているギリギリの状態を想像してしまうからかもしれない。しかし孤独は美しい。そんなことを感じる大好きな名曲だ。
作詞・作曲:井上陽水
〈なんにもないけど水でもどうです せっかく来たのになんにもないので 御免〉という歌詞も凄い、これまた日常のなんでもない情景を凄みのある異様な歌にしてしまう陽水の真骨頂とも言える名曲だ。
ロサンゼルス録音のR&B風のアレンジがまたカッコいい。76年のライヴ盤『東京ワシントンクラブ』での壮絶なロック・バージョンがまた凄い。
作詞・作曲:井上陽水
69年にアンドレ・カンドレ名義でデビューしたものの成功せず、井上陽水名義で再デビューしたのがこのシングル。ヒットはしなかったが陽水の初期の代表曲のひとつとなり、89年にはSONYのテレビ〈ゆとりにとろん〉のCMにも使われて広く知られるようになった。
陽水には自身の心情を吐露するような歌がほとんどない印象だが、この曲はその数少ない曲のひとつで、ここまで感情を露わに絶叫する歌唱もめずらしい。
作詞・作曲:井上陽水
オリコン7位の大ヒットとなった陽水の代表曲のひとつ。
歌詞もわかりやすく、メロディも印象的で、ラジオでただ一度だけ流せば大ヒットするようなポテンシャルを持ったまさに万人向けの名曲だ。
その後の抒情派ニュー・ミュージックのお手本にもなったに違いない。
作詞・作曲:井上陽水
オリコン4位の大ヒットとなり、あの事件以来ややヒットから遠ざかっていた陽水の完全復活を告げたシングル。自身も出演したサントリー角瓶のCMにも使用された。
陽水の新境地とも言える、エレガントなスタンダード・ポップス風の曲で、ミュージックステーションに出演した際には親しい友人のタモリからシャンソンのスタンダード「枯葉」に似ていることを指摘されて苦笑いする一幕もあった。
作詞・作曲:井上陽水
陽水の2枚目のシングルとしてリリースされ、最初はヒットこそしなかったもののその時代を映した歌詞が話題となって陽水の名を広めることになったブレイク作。
学生運動華やかなりし「政治の季節」の、政治や社会に問題意識を持つことが若者として当然とされた時代に、そんなことより傘がないことのほうが自分にとっては重大な問題だと歌ってみせた歌だった。
リリースされた当時はその「政治の季節」もすっかり下火になっていたが、だからこそ多くの若者の共感を呼んだのだろう。
作詞・作曲:井上陽水
ロサンゼルスで録音された『二色の独楽』からのシングルで、オリコン15位のヒットとなった。陽水お得意のパニックものだが、とにかく星勝によるバタバタしたアレンジが滅法カッコいい。
この年のレコード大賞で、吉田拓郎作曲で森進一が歌った「襟裳岬」が大賞を受賞したことが話題となったが、実は同時にこの曲が編曲賞を受賞している。拓郎と陽水の2トップによって日本の音楽シーンが変わっていった時代を象徴するような出来事だったのだ。
作詞・作曲:井上陽水・忌野清志郎
「心もよう」のシングルのB面に収録された、RCサクセションの忌野清志郎との共作曲。陽水ははじめこの曲をシングルのA面に推したが、プロデューサーの多賀英典の意見で「心もよう」がA面になったという。
RCサクセションは当時まったく売れておらず、事務所とのトラブルもあって干されたような状態だったが、この曲がシングル「心もよう」とアルバム『氷の世界』に収録され、どちらも大ヒットしたことで莫大な印税が転がり込み、忌野清志郎を救ったと言われている。
詩的で美しい曲だ。高中正義によるギターソロの間奏も素晴らしい。
作詞・作曲:井上陽水
フォーライフ・レコード設立後初めてのシングル。オリコン8位のヒットとなった。たぶん陽水好きの人ならほぼ全員が共感すると思われる、陽水らしい自己中心的な歌詞のカッコいいロックナンバーだ。
ただでさえキーが高く、ギリギリで歌っている感じなのに、最後に転調してさらに半音上がるのが、ドMっぽい狂気が感じられてまたいい。
作詞・作曲:井上陽水
映画『放課後』の主題歌として使用され、オリコン17位となった陽水にとって初めてのヒット曲。多くの歌手がカバーした、陽水の曲の中でも最も有名な曲のひとつだ。
歌詞も伝わりやすく、曲も覚えやすく、歌いやすく、アレンジも印象的な、ポップソングのすべてを備えた名曲だ。
作詞・作曲:井上陽水
ポップソングのすべてを兼ね備えてはいないが、わたしはこういう気違いじみた曲に、やっぱり陽水はロックだな、最高だな、と思ってしまうのである。
別にめちゃくちゃな歌詞というわけではなく、言葉の意味は100%伝わってくるが、いったいなにを歌ってるんだ、という狂気を感じるのである。別に陽水が狂ってるというわれではない。天才は狂気を表現できるということなのだろう。とにかく凄い曲だと思う。聴くたびにがんばろうと思う。
作詞・作曲:井上陽水
藤子不二雄Ⓐの漫画をもとにした映画『少年時代』の主題歌として使用された、もはや日本人なら誰もが知る名曲。
詩的でノスタルジックで美しい曲だが、まあ野暮なことをあえて言えば単に夏の終わりらしい雰囲気の言葉を造語も交えて組み合わせたほぼ意味のない歌詞だ。「風あざみ」「宵かがり」「夢花火」などという言葉はそもそも存在しない。だけどそれが素晴らしい。だからこそ言葉を創造し、紡ぐ、天性の詩人なのだろう。
なにかのラジオ番組に陽水がゲスト出演し、この曲が話題になった際に陽水が「そうか、もう今は僕の代表曲と言うと”少年時代”になるのか…」とポツリと呟いたのがとても印象的だった。意外な、なんだか不思議な感じだな、というニュアンスだったが、わたしもホントにそう思う。
作詞・作曲:井上陽水
これはもう圧倒的にカッコいい名曲だ。陽水のロックナンバーの最高傑作だ。
星勝とニック・ハリソンによるアレンジも凄い。最高だ。今年でちょうど発表から50年になるが、まったく古さを感じさせない。
歌詞もとにかく異様すぎて凄いとしす言いようがないが、これはボブ・ディランの影響で、キメの〈吹雪、吹雪、氷の世界〉以外はテキトーであればあるほどいいと考えて書いたそうだ。それでも、わけのわからない日本語になっているわけではなく、意味はわかるし情景も浮かぶしちゃんと心に残ってくる、謎のイメージが湧いてくる歌詞だ。
76年のライヴ『東京ワシントンクラブ』に収録されているバージョンがまた、爆裂にハードで怒涛のスピード感が凄い。あらためて、陽水はロックだな、と思わせるのである。
以上、井上陽水【名曲ベスト40】でした。
やはりロック系が強い結果になりましたが、これはわたしの好みなので仕方がありません。まあ《ロックの快楽》だし、それでいいと思います。
今回あらためて全アルバム・全シングルを繰り返し聴きながら、やっぱり聴けば聴くほどその凄さに圧倒されますね。井上陽水という天才の。
(goro)