ハリケーン#1/ステップ・イントゥ・マイ・ワールド (1997)

Hurricane #1 – Step Into My World | Releases | Discogs

【90年代ロックの快楽】
Hurricane #1
Step Into My World (1997)

ハリケーン#1(ハリケーン・ナンバーワンと読む)は、シューゲイザーの代表的なバンドだったライドのギタリスト、アンディ・ベルがライド解散後に結成したバンドだ。

この曲はクリエイションからリリースされた1stアルバムからのシングルで、全英29位となった。ブリット・ポップ・ブームの終焉が訪れていた頃のことだ。

Hurricane No. 1 (album) - Wikipedia1stアルバムのジャケット

昭和のヒーローものみたいなバカカッコいいバンド名、アルバムのバカカッコいいアートワークはライドのときには見せなかった一面だし、曲もライドのときには書かなかったような、じんわりと沁みる泣きメロが効果的な曲だ。

アンディの成長を感じると同時に、無名の新人ヴォーカリスト、アレックス・ロウの伸びやかな歌声が曲にマッチしていて素晴らしい。クリエイションの社長、アラン・マッギーが「ネクスト・オアシス」として期待したのもわかる気がする。

しかしハリケーン#1は、2ndアルバムが全英55位とセールスが伸びず、1999年に解散した。

そしてアンディ・ベルは、オアシスにベーシストとして加入することになる。

ただし、ベースを弾いたことがなかったので、大急ぎで練習したらしい。

ギタリストがギターを捨てて、めちゃくちゃ売れてる後輩のバンドに加入するという、なかなか人生の機微や哀愁を感じる話だ。

それを思いながら聴くと、また一段と沁みるなあ。

(Goro)