ハノイ・ロックス/白夜のトラジディ (1981)

【80年代ロックの名曲】
Hanoi Rocks
Tragedy (1981)

フィンランド出身のハノイ・ロックスの1stアルバム『白夜のバイオレンス』からシングル・カットされた初期の代表曲だ。

イントロのカッコいいギター・リフが印象的で、疾走感がありつつキャッチーなメロディも耳に残る、いかにも日本でウケそうなロック・ナンバーだ。バンドのギタリストでソングライターでもあるアンディ・マッコイが16才のときに書いた曲だという。

ハノイ・ロックスは活動期間が4年ほどと短かったにも関わらず、日本で人気が高く、レコードのセールスは本国の次によく売れたそうだ。

グラム・ロックのような派手なルックスで、パンクとハード・ロックの両方の要素があり、哀愁のあるメロディーやキャッチーな曲も書くと来たら、ある意味で理想的なロック・バンドなのだろう。

しかし初の全米ツアー中だった1984年12月に、ドラマーのラズルが自動車事故で急逝したことをきっかけに、バンドは翌年に解散してしまう。

その後のL.A.メタル勢、モトリー・クルーやガンズ&ローゼスなど、ハノイ・ロックスに影響を受けたと公言するバンドが続々と成功を収めたこともあり、もう少し長くバンドが続いていたら、”バッド・ボーイ・ロック”の元祖として世界的な成功を収めていたかもしれない。

(Goro)