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【映画】『クロスロード』(1986米)
“Crossroads”
“Crossroads”
監督:ウォルター・ヒル
主演:ラルフ・マッチオ
音楽監督:ライ・クーダー
ロバート・ジョンソンの「十字路で、ギターの超絶的な技術と引き換えに悪魔に魂を売った」という伝説をモチーフにした物語だ。
ジュリアード音楽院でクラシック・ギターを学ぶ主人公(ラルフ・マッチオ)がブルースに魅せられる。大昔にロバート・ジョンソンと親交のあったという老ブルースマンに出会い、一緒に南部への旅をするロード・ムービーだ。
『48時間』や『ストリート・オブ・ファイヤー』などのアクション映画を得意としたウォルター・ヒル監督作なので、いかにも80年代的な「一触即発シーン」やドラマチックな展開が上手いし、旅の道中は楽しく、女の子との出会いと別れも印象的ではある。
でも最後の、主人公とスティーヴ・ヴァイの「ギター対決」はなんだかもう、勘弁してくれという感じだった。
わたしには正直、どっちが勝ったのかよくわからなかったけれど、きっとこの時代では、速弾きやチョーキングで妙な音を出すギタリストが凄いと思われていたのだろう。わたしは、ギターをあんな大道芸みたいに弾くのはあんまり好まない。
ロックギターの対決で窮地に追い込まれた主人公が、最後の奥の手でクラシックの奏法で逆転するみたいなのも、なんだかなあ、という感じだ。
Crossroads (1986) Trailer
(Goro)