【80年代ロックの名曲】
Cheap Trick
Tonight It’s You (1985)
Cheap Trick
Tonight It’s You (1985)
85年発表のチープ・トリックの8枚目のアルバム『スタンディング・オン・ジ・エッジ』からのシングル・カットで、彼らのシングルとしては3年ぶりのチャート入りを果たした (と言っても44位だが)。
アルバムは日本でもオリコンチャートに入らなかった。彼らが日本で売れて以来、初めてのことだ。要するに彼らがいわゆる「落ち目」になっていた頃の曲だ。
イヤな言葉だな「落ち目」なんて。大キライだ。
リック・ニールセン本人も言っているが、「良い曲も書けたけど、つまらない曲も山ほど書いた」というのはソングライターの本音なのだろう。
良い曲、あるいはヒット曲を書き続けるということは大変なことだし、たまたまヒット曲がしばらく出ていないだけで「落ち目」と呼ばれ、コンサートも不入りになり、過去のアーティストに分類され、宣伝も二の次にされ、新しいアルバムを出してもそんな悪循環のために昔のようには売れない。勢い良く売れると、勢い良く落ちることになりがちだ。ロックバンドというのも大変な商売だ。
それでもチープ・トリックは今もなお現役で活動中だ。
今年で結成55年を迎える。
素晴らしい。
この曲もまた、リック・ニールセンの才気煥発がスゴい、一度聴いただけで耳にのこるキャッチーな名曲だ。
Cheap Trick – Tonight It's You (Video)
(Goro)