【80年代ロックの快楽】
Cheap Trick
The Flame (1988)
Cheap Trick
The Flame (1988)
1978年にリリースされたライヴ・アルバム『at武道館』の大ヒットによって世界的な人気を獲得したチープ・トリックは、翌年リリースの4thアルバム『ドリーム・ポリス』も全米6位と連続ヒットが続き、不動の地位を築いたかに見えた。
しかし1980年にベースのトム・ピーターソンが脱退したあたりから雲行きが怪しくなり、以降およそ8年間、チープ・トリックはシングルでトップ40ヒットを出すことが出来なかった。
1988年にトムが復帰を果たし、そしてリック・ニールセンではなく外部のソングライターが書いたこの「永遠の愛の炎」をシングルで発売すると、彼らのキャリアで初の、全米No.1の大ヒットとなった。
イントロから歌への導入にかけてのアルペジオの音が、いかにも80年代的な曲だ。
当時流行の、ドラマチックなライト・メタル風バラードで、70年代のチープ・トリックを愛する評論家たちからは否定的な反応もあったらしいが、わたしは全然良いと思う。
曲がヒットして、復活できたのがなによりだ。
(Goro)