ヒストリー・オブ・ロック一覧

ヒストリー・オブ・ロック 1975【ロックンロールの未来たち】Greatest 10 Songs

1975 1975年は、明らかにロック・シーンの潮目が変わった年だ。 当時、ローリング・ストーン誌のライターだったジョン・ランドゥがこの年に書いた一文はあまりにも有名だ。「僕はロックンロールの未来を見た。その名はブルース・スプリングスティーン」。しかしその他にも、ロックンロールの...

ヒストリー・オブ・ロック 1974【ジャマイカからの熱い風】Greatest 10 Songs

1974 ウォーターゲート事件でニクソン大統領が失脚し、ユリ・ゲラーの超能力に日本中が吃驚したこの年、ジャマイカの音楽"レゲエ"が世界に知れ渡った。 1962年までイギリスの植民地だったジャマイカだったが、70年代に生まれたこのレゲエという独特なビートを持つ音楽に、今度はイギリス...

ヒストリー・オブ・ロック 1973【西海岸と月の裏】Greatest 10 Songs

1973 映画『アメリカン・グラフィティ』が公開されてオールディーズが見直され、日本ではオイル・ショックで物価が爆上がりし、小松左京によって日本が沈没させられたこの年、イギリスでは、ピンク・フロイドの『狂気』というメガヒット・アルバムが生まれた。 ただし、それ以外は総じて小粒、と...

ヒストリー・オブ・ロック 1972【新たなヒーローたちの登場】Greatest 10 Songs

1972 連合赤軍による浅間山荘事件、日本赤軍によるテルアビブ空港乱射事件、ミュンヘンオリンピック開催中のパレスチナゲリラによるイスラエル選手団殺戮など血なまぐさいテロリズムが立て続けに起こっているのも知らずに、少年のわたしがその年発売された初代の仮面ライダースナックのカードを集めるの...

ヒストリー・オブ・ロック 1971【シンガー・ソングライターの台頭】Greatest 10 Songs

1971 60年代という時代は、戦後世代の若者たちが中心となって、新しい価値観が認められる、より自由で平和な世界に変えていこうと、理想に燃えた革命の時代だった。 反戦運動や学生運動、公民権運動、ヒッピーという社会からドロップアウトした新しい生き方など、既存の体制や価値観に異議を唱...

ヒストリー・オブ・ロック 1970【60年代ロックの終幕と新時代の幕開け】Greatest 10 Songs

1970 1970年はまさに、60年代ロックが終わりを告げた年だった。 若者たちの新しい文化として怒涛の勢いで世界に広がったロックにも暗雲が立ち込めた。 4月にポール・マッカートニーがビートルズから脱退を表明すると、その後アップル社と他のメンバーを巻き込んでの裁判沙汰にもな...

ヒストリー・オブ・ロック 1969【ハード・ロックの誕生とウッドストック】Greatest 10 Songs

1969 アメリカのアポロ11号が月面着陸し、日本ではフォーク・ブームが巻き起こり、東名高速道路も開通したこの年、ロックはさらなる激しい進化の枝分かれを見せた。 ブルース・ロックから進化したハード・ロックが誕生し、サイケデリック・ロックやコンセプト・アルバムの実験による進化から、...

ヒストリー・オブ・ロック 1968【ルーツ・ミュージックへの回帰】Greatest 10 Songs

1968 ベトナム戦争反対運動や公民権運動、パリ五月革命やプラハの春、日本では東大紛争など、若者たちを中心に反体制運動が激化したこの時代は"政治の季節"と呼ばれた。この時代の緊張感や混乱、不安の暗い影の影響によって、ロック・ミュージックもよりシリアスな表現や"愛と自由と平和"を強調する...

ヒストリー・オブ・ロック 1967【ヤクとサイケと地下フロア】Greatest 10 Songs

1967 日本にミニスカート・ブームが到来していたこの年、米西海岸ではサンフランシスコを中心に、ベトナム戦争への疑問と徴兵への反発などをきっかけに、既存の社会体制や価値観に背を向け、社会をドロップアウトしたヒッピーと呼ばれる若者たちがコミューンを形成して暮らす、ヒッピー・ムーヴメントが...

ヒストリー・オブ・ロック 1966【ロックの多様化と変態化】Greatest 10 Songs

1966 ビートルズが登場し、めでたくロックンロール復活!となってからまだたったの3年しか経っていないというのに、その間にロックは急速に進化し、多様化し、変態化していったことが今回選んだ10曲を聴いていただければわかると思う。 既成のバンドサウンドに飽き足らず、インドの楽...

ヒストリー・オブ・ロック 1965【”ロックンロール”から”ロック”へ】Greatest 10 Songs

1965 “ロックンロール”と”ロック”という二つの言葉の違いに明確な定義は無いだろうけど、なんとなく、”ロックンロール”は50年代に流行したの初期型のもので、60年代のある頃から”ロック”に変わったようなイメージはある。 もともと"ロックンロール"はダンス・ミュージックとして生...

ヒストリー・オブ・ロック 1964【時代は変わる】Greatest 10 Songs

1964 ビートルズが突破口を開いたことによって、時代が大きく動いた。 日本では東京オリンピックが開催されたこの年、イギリスのロックバンドたち、”ブリテイッシュ・ビート・バンド”が凄まじい勢いで世界中のヒットチャートを席巻し、若者たちを夢中にさせた、その現象は”ブリティッシュ・イ...

ヒストリー・オブ・ロック 1963【ロックンロールの逆襲】Greatest 10 Songs

1963 この年の3月、たった1日で録音したと言われるビートルズの奇跡の1stアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』がリリースされ、30週連続で全英1位の座に居座り続けた。 それにしても30週間連続1位とは恐れ入る。それほど圧倒的なレコードだったのだろう。ビートルズ一択の時代。当時の若...

ヒストリー・オブ・ロック 1962【そして西海岸ではサーフ・ミュージックが】Greatest 10 Songs

1962 アメリカの東海岸ではニューヨークを中心にフォーク・ブームが巻き起こり、そして西海岸ではカリフォルニアを中心にサーフ・ミュージックが流行していた。ロックンロールの聖火が風前の灯となっていた時代に、その火種を受け継いだのがこのサーフ・ミュージックだった。 ガールズ・ポップも...

ヒストリー・オブ・ロック 1961【東海岸にはフォーク・ブームが】Greatest 10 Songs

1961 ジョン・F・ケネディが史上最年少の43歳で第35代合衆国大統領に就任し、ソ連は世界初の有人宇宙飛行を成功させて世界を驚かせたこの年は、新しい風が吹きはじめた時代だった。 アメリカ東海岸にはニューヨークを中心に"フォーク・ミュージック・リヴァイヴァル"とも呼ばれる、フォー...

ヒストリー・オブ・ロック 1960【ロックンロール滅亡後の世界】Greatest 10 Songs

1960 いよいよ1960年代に突入、というわけだけれども、神の怒りか悪魔の悪戯か知らないけれども、前年までにほぼ殲滅されてしまったロックンロールは、さらなるトドメをさされる。 4月17日深夜、イギリス・ツアー中のエディ・コクランとジーン・ヴィンセントが乗った車がカーブを曲がり切...

ヒストリー・オブ・ロック 1959【音楽が死んだ日】Greatest 10 Songs

1959 前年に、エルヴィス・プレスリー、リトル・リチャード、ジェリー・リー・ルイスがシーンから去ってしまうと、栄華を誇ったロックンロールの人気にも翳りが見え始めた。 そして、さらに決定的な出来事が起こる。 1959年2月3日未明、ツアー中のバディ・ホリー、リッチー・ヴァレンス...

ヒストリー・オブ・ロック 1958【ロックンロール黄金時代に忍び寄る影】Greatest 10 Songs

1958 東京タワーが完成し、フラフープが大流行したこの年、ロックンロールの象徴的名曲として知られるチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」や、彼にとってチャート最高位を記録した名曲「スウィート・リトル・シックスティーン」が大ヒットした。 チャックは絶好調だし、コクランやホリー...

ヒストリー・オブ・ロック 1957【天才メガネ君現る!の巻】Greatest 10 Songs

1957 1957年、この年コカ・コーラが発売された日本でも、ロカビリー・ブームが巻き起こり、それまでジャズ喫茶だった店が次々とロカビリー喫茶に衣替えしたという。ロックンロールは世界中の若者の心を捉え、社会現象となるほど過熱した。 そして、天才メガネ君が登場する。 彼はそれ...

【きょうの余談】新シリーズ始めました。《ヒストリー・オブ・ロック》

というわけですでに始まっちゃってるのだが、この新シリーズ《ヒストリー・オブ・ロック》は、ロックンロールが誕生した1955年から、1年刻みで、各年を代表する名曲を10曲ずつ選んで、ロックの進化や変遷、ロックの歴史がわかりやすい形で目に見えるようなものになるといいな、という企画である。 選曲の基準...

ヒストリー・オブ・ロック 1955【ロックンロール爆誕!の巻】Greatest 10 Songs

1955 "ロックンロールの誕生"をどの時点とするかには諸説あるけれども、一般的には1955年に映画『暴力教室』に使用されたビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が、初めて世界的ヒットを記録したロックンロールであることがよく知られ、わたしもそれをロ...