名曲ベストテン一覧

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング【名曲ベストテン】CROSBY, STILLS, NASH & YOUNG Best 10 Songs

1968年7月、その2カ月前にバッファロー・スプリングフィールドを解散したスティーヴン・スティルスと、前年にバーズを脱退していたデヴィッド・クロスビー、そしてブリティッシュ・ビート・バンド、ホリーズのメンバーであるグラハム・ナッシュがジョニ・ミッチェルの家で出会った。 スティルス作の「...

パティ・スミス【名曲ベストテン】PATTI SMITH Best 10 Songs

60年代に世界中の若者たちを熱狂させた新しい音楽「ロック」は、70年代に入ると巨万の富を産む一大産業として軌道に乗り、ちゃっかり資本主義社会の経済システムに組み込まれ、カウンター・カルチャーとしては完全に死に体となっていた。 そんなロック・シーンを激震させたのが新しい世代の若者...

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ【名曲ベストテン】RED HOT CHILI PEPPERS Best 10 Songs

まさかレッチリがこんな世界的成功を収めるビッグ・バンドになるとは夢にも思わなかった。 わたしが彼らのことを知ったのは1980年代後半で、メンバーが全裸で股間に靴下だけをぶらさげてライヴをする奇天烈なバンドとしてだった。わたしは写真を見て爆笑し、好感は持ったものの、コミック・バンドの類か...

ザ・バンド【名曲ベストテン】THE BAND Greatest 10 Songs

若い頃にザ・バンドを聴いたとき、このバンドには当時のわたしがロックに求めた、疾走感、刺激的なサウンド、若々しい情熱、といった要素がすべて欠けている、と思ったものだ。全員じいさんなのかと思ったぐらいだった。 そんな音楽を最近は好んで聴くようになったのだから、わたしも年を取ったということだ...

マニック・ストリート・プリーチャーズ【名曲ベストテン】MANIC STREET PREACHERS Best 10 Songs

1991年に音楽雑誌などで「2枚組デビュー・アルバムで全世界で1位を獲って、解散する」と前代未聞の宣言をしてデビューし、本気で言ってるのかと冷笑する記者の前でリッチー・エドワースが自身の腕に「4REAL」とナイフで刻み、18針を縫う大怪我をするという一連の騒動は、わたしはなんなく悪目立ちが過...

セックス・ピストルズ【名曲ベストテン】SEX PISTOLS Best 10 Songs

30年以上前、それまでに聴いていた音楽が一気に色褪せて思えたほど、初めて聴いたセックス・ピストルズは衝撃的だった。 ああ、ロックってこういうものだったんだ、とあらためて思ったほどだった。 でも、あれから30数年、わたしも様々な時代の様々なジャンルの音楽を聴いてきて、わたし...

スライ&ザ・ファミリー・ストーン【名曲ベスト5】SLY & THE FAMILY STONE Best 5 Songs

スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、米サンフランシスコで結成され、黒人、白人、男女混成のグループで1967年にデビューした。 曲はすべてリーダーのスライ・ストーンが書き、その楽曲は、ロック、ソウル、ファンク、サイケデリック、ポップ、ダンスなど様々な要素をミックスした、史...

ハンク・ウィリアムス【名曲ベストテン】HANK WILLIAMS Best 10 Songs

米アラバマ州出身のハンク・ウィリアムスは、1947年にデビューし、1953年に29歳で世を去った。 彼は幼少の頃に黒人のストリート・ミュージシャンからギターを習ったことで、カントリー・ミュージックにブルースやスウィングの要素を自然に取り入れ、斬新でありながら、よりポップで親しみやすいス...

マディ・ウォーターズ【名曲ベストテン】MUDDY WATERS Greatest 10 Songs

初期のマディ・ウォーターズの音楽は、今聴いても生々しく、刺激的で、圧倒される。 すべてのロックの父であるという意味で神様的な人物には違いないのだけれど、神様の音楽にしては、リアルすぎるし、エロすぎるし、熱い感情と、煮えたぎるようなエモとモジョを感じる。 彼の音楽からプンプン匂う生...

バズコックス【名曲ベストテン】BUZZCOCKS Best 10 Songs

バズコックスの中心人物ピート・シェリーは、ロンドンで見たセックス・ピストルズに衝撃を受け、地元のマンチェスターにセックス・ピストルズを呼ぶ計画を立てた。 それが実現したのが1976年6月4日のマンチェスターのレッサー・フリー ・トレード・ホールにおける、セックス・ピストルズにとっても初...

イーグルス【名曲ベストテン】EAGLES Best 10 Songs

1972年、リンダ・ロンシュタットのバック・バンドとしてロサンゼルスで集められた4人、グレン・フライ(vo,g)、ドン・ヘンリー(vo,dr)、ランディ・マイズナー(b)、バーニー・レドン(g)は、イーグルスとバンド名を付けて独立し、1972年にデビューした。 60年代に花開いた、自由...

ラッシュ【名曲ベスト5】LUSH Best 5 Songs

彼らが出てきた当時、会話の中で彼らのことを話すときには毎回「Lのほうのラッシュ」と言わなければならないのがめんどくさかったものだ。「ラッシュ」と言えばあのカナダのプログレ・バンドのRUSHのほうが有名だったからだ。 そのうちプログレなんて絶滅するから、「ラッシュ」と言えばLUS...

リンダ・ロンシュタット【名曲ベストテン】LINDA RONSTADT Best 10 Songs

〈歌姫〉という言葉がこれほど似合う人もなかなかいないのではないか。 米西海岸の歌姫、リンダ・ロンシュタットは、カバー曲しか歌わないという特異なスタイルながら、70年代に大ヒットを連発した。 しかも安易にヒットが狙えそうな有名曲のカバーではなく、マイナーな佳曲や、忘れられた...

ジョニー・キャッシュ【名曲ベストテン】JOHNNY CASH Best 10 Songs

ジョニー・キャッシュはロックンロールが誕生した年、1955年にデビューした。 5千万枚以上のレコード・CDを売り上げたカントリー界のレジェンドとして知られるが、「ロックの反逆性とカントリーの哀愁」を併せ持ち、唯一無比のバリトン・ヴォイスでリアリティと説得力が強烈な歌を歌った。 ロ...

ジーザス・ジョーンズ【名曲ベスト5】JESUS JONES Best 5 Songs

ジーザス・ジョーンズは、1989年にデビューした、英ロンドンのバンドだ。 80年代のロック、ハウス、テクノ、ヒップホップを融合させた彼らのサウンドは「デジタル・ロック」と呼ばれ、当時としては画期的だった。 今聴くと、これほど個性的なサウンドもない、とも言える。 わたしは80...

ザ・クランベリーズ【名曲ベスト5】The Cranberries Best 5 Songs

ザ・クランベリーズは、1992年にシングル「ドリームス」でデビューした、アイルランド出身のバンドだ。 ちょうど90年代ロック・ムーヴメントの真っただ中で、その上質なポップ・センスと、必要に応じてラウドにもメロウにもなれるバンド・サウンドは、当時のシーンにぴったりのバンドだった。 そし...

ピーター・ガブリエル【名曲ベストテン】PETER GABRIEL Best 10 songs

ピーター・ガブリエルは、1969年にジェネシスのヴォーカリストとして19歳でデビューし、75年に脱退。77年にソロデビューすると、電子楽器やコンピューターを使ったり、サンプリングを使ったり、アフリカ音楽の要素を取り入れたりと、独自のサウンドを追求した。 5枚目のアルバム『So』でその独自性...

ジョン・フォガティ【名曲ベストテン】JOHN FOGERTY Best 10 songs

ジョン・フォガティは、1968年にC.C.R.のリーダーとしてデビューした。 作詞作曲とリード・ヴォーカル、リード・ギター、その他あらゆる楽器をこなし、ほぼ彼のワンマンバンドだった。 デビューすると、わずか3年のあいだに6枚のアルバムを発表し、シングル・ヒットを連発した。 ...

エリック・クラプトン【名曲ベストテン】ERIC CLAPTON Best 10 songs

ブリティッシュ・ビート全盛時代の1965年にヤードバースのギタリストとしてデビューし、その後ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク&ザ・ドミノスと渡り歩き、ドラッグによる活動休止の後、74年に奇跡の生還を果たすなど、ギタリストとし...

シェリル・クロウ【名曲ベストテン】SHERYL CROW Best 10 songs

わたしにとって「カッコいい女性ロッカー」と言ったら、シェリル・クロウにとどめをさす。 1994年のデビュー以来、カントリーに軸足を置いたシンガー・ソングライターとして、下手なハード・ロックやパンク・ロックの女子アーティストなど足元にも及ばない、圧倒的にカッコいい女子ロッカーであり続けて...

ヴァン・モリソン【名曲ベストテン】VAN MORRISON Best 10 songs

北アイルランド・ベルファスト出身のヴァン・モリソンは、1964年にR&Bグループ、ゼムのヴォーカリストとしてデビューした。 しかし、バンドをポップ・スターのように売り出していこうとするレコード会社やマネジメントに嫌気がさして66年に脱退、翌67年にソロ・デビューする。 以降は...

ザ・ビーチ・ボーイズ【名曲ベストテン】THE BEACH BOYS Best 10 songs

ブライアン、デニス、カールのウィルソン三兄弟を中心にカリフォルニア州で結成されたビーチ・ボーイズは、1961年にデビューした。 当時のカリフォルニアの若者たちのライフ・スタイルや興味の中心、サーフィン、車、恋愛などをテーマに、三兄弟の長兄で天才的なソングライター、ブライアン・ウィルソン...

ピンク・フロイド【名曲ベストテン】PINK FLOYD Best 10 songs

若い頃は、ピンク・フロイドなんて大嫌いだった。 ジャケットもダサいし、どうせロックをこねくり回してぺしゃんこにしてバラバラに切り刻んで悦に入ってる、芸術家気取りのデブでよろよろのジジイたちだろうと想像していたのだ。 ちゃんと聴くまでは。 聴かず嫌いだったのである...

ロッド・スチュワート【名曲ベストテン】ROD STEWART Best 10 Songs

英ロンドン出身のロッド・スチュワートは、1964年頃からいくつかのバンドを渡り歩き、1968年にジェフ・ベック・グループに参加、翌年にフェイセズに加入する。そして同年にソロとして、1stアルバムを発表した。 70年代に数々のヒット曲で世界的な成功を果たし、日本でも洋楽アーティストの中で...

レディオヘッド【名曲ベストテン】RADIOHEAD Best 10 Songs

「す、す、凄げぇ…」 彼らの3rdアルバム『OKコンピューター』を聴いたときにわたしはそう呻いて悶絶した。 ロックの突然変異的な進化を目の当たりにしたような気分だった。 まるで人類がいきなりH・R・ギーガーのエイリアンみたいな姿に変貌したかようなショックを受けた。 異形で、狂...

エアロスミス【名曲ベストテン】Aerosmith Best 10 songs

米マサチューセッツ州ボストンで、ヴォーカルのスティーヴン・タイラーとギターのジョー・ペリーを中心に結成されたエアロスミスは、1973年にデビューした。 ヤードバーズやレッド・ツェッペリンやなどのイギリスのブリティッシュ・ビート~ハード・ロックのスタイルと、アメリカのルーツ・ミュージック...

ティーンエイジ・ファンクラブ【名曲ベストテン】Teenage Fanclub Best 10 songs

ティーンエイジ・ファンクラブ(以下TFC)は、1990年に同郷の先輩、パステルズのレーベルからインディ・デビューした、スコットランドのグラスゴー出身のバンドだ。 91年に2nd『バンドワゴネスク』でメジャー・デビューすると、当時の英米同時多発ロック革命の一躍中心に躍り出てブレイ...

ダイナソーJr.【名曲ベストテン】Dinosaur Jr. Best 10 Songs

ダイナソーJr.の登場は衝撃的だった。1980年代末のことである。 疾走感あふれるビートに眠たそうなヴォーカル、ポップなメロディと雷鳴のような轟音ギター、殺伐とした音響にポジティヴなアティテュードというあり得ない組み合わせが、パンク以来の刺激でド直球のロックンロールを誕生させた...

R.E.M.【名曲ベストテン】R.E.M. Best 10 Songs

米ジョージア州で結成されたR.E.M.は、1981年にデビューした。 80年代のバンドにしては、ポスト・パンク風でもニューウェイヴ風でもなく、ノイジーなアンダーグラウンド・ロックでもない。 まるで60年代のバーズやボブ・ディランのような、アメリカン・ロックの原点に立ち還っ...

ソニック・ユース【名曲ベストテン】Sonic Youth Best 10 Songs

ロックがデジタル・ビートにシンセサイザー、そしてMTVによって、わたしの苦手ななんだか明るくて調子の良いやべえヤツに変質してしまった1980年代が終わる頃に、わたしはソニック・ユースと出会った。 わたしは当時、リアル・タイムの80年代ロックに興味を惹かれず、60~70年代のクラシック・...