Carpenters
Jambalaya (On The Bayou) (1973)
カーペンターズ5作目で、「オールディーズ」をテーマにしたアルバム『ナウ・アンド・ゼン(Now & Then)』収録曲。アメリカ以外の国ではシングル・カットされ、全英12位、日本でもオリコン28位のヒットとなった。
原曲はカントリー界のレジェンド、ハンク・ウィリアムスが1952年にリリースし、カントリー・チャートで14週連続1位と、彼にとって最大のヒットとなった曲だ。
ジャンバラヤとは、ルイジアナ州南部に住むフランス系移民(ケイジャンと呼ばれる)の伝統料理で、米・肉・野菜と唐辛子を大鍋で炒めた、ちょっとパエリアみたいな、屋外パーティーやバーベキューの主役となる料理だ。
この曲は、川縁に家族や親戚が集まって、屋外パーティーを楽しんでいる様子を歌ったものだ。ジャンバラヤ、ザリガニのパイ、ヒレ肉のスープなどの料理名が出てきて、ケイジャン音楽の要素も入れたメロディで歌われている。
エルヴィスやブレンダ・リー、ジョン・フォガティなど多くのアーティストがカバーしているが、やはりカーペンターズのものが最も有名であり、絶品である。
カレンの人間国宝級の美しい歌声はもちろんのこと、兄リチャードによる、カレンの歌を引き立てるシンプルで気持ちの良いアレンジも素晴らしい。
「ジャンバラヤ」はたぶん、日本で最も有名なカントリー・ソングのひとつだけど、このカーペンターズの絶品カバーの影響も大きいのだろうな。
↓ ハンク・ウィリアムスのオリジナル。
(Goro)