
ヒストリー・オブ・ロック 2003【流行のロックと流行無視のロック】Greatest 10 Songs
2003 世界各地で爆弾テロが多発し、米英が協力してイラクを攻撃したこの年、アメリカやオーストラリア、北欧あたりから出てくる新世代のガレージ・ロック・バンドに夢中になっていたのは本国のリスナーではなく、イギリスの若者たちだった。 アメリカでは相変わらずヘヴィ・ロック(ラウド・ロッ...
メジャーからマイナーまで、ロックが地上最強だった時代の名曲や名盤をお薦めしたりしなかったりするブログです。(2024年9月『ロックの快楽』より改題)
2003 世界各地で爆弾テロが多発し、米英が協力してイラクを攻撃したこの年、アメリカやオーストラリア、北欧あたりから出てくる新世代のガレージ・ロック・バンドに夢中になっていたのは本国のリスナーではなく、イギリスの若者たちだった。 アメリカでは相変わらずヘヴィ・ロック(ラウド・ロッ...
2002 前年、突如として巻き起こった、ストロークスやホワイト・ストライプスなどアメリカのバンドによる「ロックンロール・リヴァイヴァル」は、主にイギリスで支持されたムーヴメントだった。本国アメリカでは相変わらずヘヴィ・ロックやポップ・パンクがセールスで圧倒していたし、そのガレージ・ロッ...
2001 アメリカで同時多発テロが起こり、全世界に衝撃を与えたこの年が、21世紀の幕開けとなった。 わたしは前年に結婚しており、レンタルビデオ店の店長としても3年目となり、独身クズ時代の借金も過払い金の返還によってチャラになり、公私ともに安定した日々を送っていた。 前世紀末に流...
2000 2000年というのは21世紀最初の年ではなくて、20世紀最後の年なのだ、厳密に言うと。 20世紀で、若者に最も大きな影響を与えたカルチャーと言えるロックという音楽が、行き着くとこまで来た、進化の最終形態、極限の姿がこの年のロックというわけだ。 英国では当時天下人だった...
【60年代ロックの名曲】 Simon and Garfunkel Mrs. Robinson アコギのイントロがカッコよくて、ハーモニーがいかにもS&G的に美しくて、ポップなメロディーが親しみやすい名曲だ。 この曲も映画『卒業』のためにポール・サイモンが書いた曲で、ミセス・ロ...
【60年代ロックの名曲】 Simon and Garfunkel Scarborough Fair/Canticle (1966) 一聴して美しいメロディが印象に残る名曲だけど、それだけではない。 実はもう少し複雑な曲だ。 イギリスの民謡をベースにした「スカボロー・フェア」...
1999 20世紀末のロック・シーンは、わたしにはやや閉塞感を感じるものだった。 ヘヴィ・ロック、ミクスチャー・ロック、ラップ・メタル、ヒップ・ホップ、ポップ・パンク、エモ、テクノ、アンビエント、ポスト・ロック、この時代に流行した数々の音楽のスタイルはわたしはどれもこれもイマイチ...
1998 "ロック空白期"などと言われた時代だ。 イギリスではブリット・ポップの流行も完全終了し、ほとんどマニックスが孤軍奮闘しているような状況だった。 アメリカでは90年代を席巻したオルタナティヴ・ロックの流行も終わり、やや地味めのシンガー・ソングライターや、プログレみた...
1997 90年代アメリカのロックシーンを大いに盛り上げた"オルタナティヴ・ロック"のムーヴメントはすでに終わりを告げていた。イギリスもこの年限りで"ブリット・ポップ"の流行は終わりを告げる。 そんな中、この年最も注目を集めたのは、レディオヘッドの3rdアルバム『OKコンピュータ...
1996 イギリスは前年に引き続き”ブリット・ポップ”で賑やかだったが、しかしこのムーヴメントには批判的な意見も多くみられた。 シーンを牽引した才能豊かな一部のアーティストたちはともかくとして、ブームに乗じて次から次にデビューしてくる新人たちにはただ過去のブリティッシュ・ロックの下手...
1995 この年、英国では《ブリット・ポップ・ムーヴメント》の嵐が吹き荒れた。それを牽引したのはもちろんオアシスとブラーだったが、この年あたりから、レディオヘッドが次第に存在感を増してくる。今回はもちろんブリット・ポップ勢のほんの一部しか取り上げられないが、興味のある人は以下の過去記事...
1994 1994年のロック・シーンは、これまた大豊作の年となった。英国でも米国でも、様々なスタイルで様々な個性が花開いた、百花繚乱というべきロックシーンだった。 しかしそんな折も折に、とてつもない悲報がわれわれを襲った。 あの日のことは今でも忘れられない。 1994年4...
1993 アメリカのロックシーンは、グランジ・ロックの流行こそやや翳りが見え始めたものの、パワー・ポップなど新たな流行の兆しが見え始めたし、轟音ギターなしの伝統的なアメリカン・ロックのスタイルに回帰する者もあり、シーンの盛り上がりは衰えなかった。 一方で、イギリスのロックシーンは...
1992 前年に巻き起こった英米同時多発ロック革命のお祭り騒ぎはこの1992年もまだ、続いていた。 かつてオルタナティヴ・ロックと言われたものたちが完全にロックシーンのど真ん中で大賑わいを見せ、もはやオルタナもメインストリームも、区別のしようもなかった。 ただ、MTV用に見...
1991 この年、バブル経済がはじけた。日本はここからずっと右肩下がりの不景気に突入した。今もまだ。 ソビエト連邦は崩壊・消滅し冷戦の時代は終わったが、替わりにイラクで湾岸戦争が勃発した。どれだけ反戦を歌っても戦争はなくならなかった。今もまだ。 そんな激動の年、ロックシーン...
1990 80年代に”インディー・ロック”または”オルタナティヴ・ロック”と呼ばれていた、ロックの中でもアンダーグラウンドな連中は、90年代に突入すると次々と地下から地上に顔を出し、続々とメジャー・デビューしていくことになる。この現象の嚆矢となったのが、アンダーグラウンドの帝王、ソニッ...
1989 この年、日本では昭和から平成へと時代が変わり、ベルリンの壁がついに壊され、米ソ首脳のツーショットという想像だにしなかった会談が実現し、長かった冷戦時代の終わりと核戦争の恐怖からの解放を予感させる、なんだか希望が持てそうな未来が始まる予感に期待が膨らんでいた。 そしてロッ...
1988 巷では『ドラゴン・クエストⅢ』と村上春樹『ノルウェイの森』がどちらも記録的なヒットとなったこの年、ロック界で話題となったのは、覆面バンドとして登場したトラヴェリング・ウィルベリーズだった。 覆面バンドと言っても、全員レコード会社が違うというという理由での建前上のことであ...
⭐️⭐️⭐️⭐️ 『エルヴィス』(2022 米・豪) "Elvis" 監督:バズ・ラーマン 主演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス 公開中の映画『エルヴィス』を...
1987 この年、世の中はバブル好景気に突入し、景気よくマイケル・ジャクソンやマドンナが来日公演を果たし、ロックシーンでは久々の大型新人、ガンズ・アンド・ローゼズの爆発的なセールスが話題になっていた。 70年代のハード・ロック・バンドのようなストロング・スタイルに、同時代のメタル...
1986 ハレー彗星が76年振りに大接近したこの年、米国ではスペースシャトル・チャレンジャー号が打ち上げ時に爆発するという悲劇が起き、ソビエト連邦ではチェルノブイリ原発が史上最悪の原発事故を起こし、日本ではバブル好景気が始まり、たけし軍団が講談社のフライデー編集部を襲撃するという事件が...
1985 英国のチャリティー・プロジェクト〈バンド・エイド〉が前年暮れにリリースして記録的なヒットとなった「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」に触発されて、米国でもハリー・ベラフォンテの呼びかけで同様のチャリティー・プロジェクト〈U.S.A.フォー・アフリカ〉が立ち上げられた。 ...
1984 この年米国では、ロサンゼルスオリンピックが開催されてカール・ルイスがトラックを疾走し、アップル社がマッキントッシュを発表し、グラミー賞ではマイケル・ジャクソンが8冠を独り占めした。 マイケルの『スリラー』はMTV時代に見事にハマり、世界的メガヒットとなったが、その後もM...
1970年代前半に米ニューヨークで生まれたディスコ・ミュージックは、折からの流行に加え、1977年12月公開の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の大ヒットによって世界的ブームとなった。 主題歌の「ステイン・アライヴ」をはじめビー・ジーズによる6曲が全米1位の大ヒットとなり、アルバム『...
1983 東京ディズニーランドが開園し、NHKのドラマ『おしん』が大ブームになったこの年、アメリカでもイギリスでもなく、アイルランドのダブリンという辺境から、本格派のスーパー・ルーキーがいきなりロックシーンのど真ん中に降り立った。彼ら、U2はそのまま80年代ロックのエースへと成長してい...
1982 1981年8月に開局したアメリカのケーブルチャンネル《MTV》は、80年代のロック&ポップス・シーンを根底から変えてしまった。 それまでライヴというイベントを除いては、日常的にはレコードやカセット、ラジオで「音」だけを楽しむのがあたりまえだったロックやポップスは...
1981 米国のスペースシャトルが初めて宇宙を飛び、英国のチャールズ皇太子とダイアナ妃が結婚し、日本ではクリスタル族やなめネコが流行した、なんとなく人類が浮かれ気分だったこの年、わたしは当時15歳で、ロック・シーンにも電子化の波が押し寄せていた。 シンセがピコピコ、フワフワ、電子...
1980 セックス・ピストルズを脱退し、P.I.L.を結成したジョン・ライドンの「ロックンロールは死んだ」という宣告の通り、パンク・ムーヴメントと、栄華を誇った70年代ロックの時代は完全に終わりを告げた。 そして1980年代という新たな時代と同時に始まったのが”ニュー・ウェイヴ”...
1970年代の半ば、ニューヨークを発火点とするパンク・ロックは、ラモーンズのイギリス・ツアーによってロンドンに飛び火すると、一気に燃え広がった。 アートの要素が強かったニューヨーク・パンクに対してロンドン・パンクは、職も希望もない社会の底辺のチンピラたちが喧嘩腰で社会に噛みつき、有り余るエネル...
60年代後半から、アメリカのロックは西海岸を中心に、ヒッピー文化の盛り上がりと共に、サイケデリック・ロックやフォーク・ロック、サザン・ロック、スワンプ・ロック、カントリー・ロック、AORなどへと発展し、巨大音楽産業として発展していった。 しかしそんな流れに逆らうかのように、ニューヨークの新...