
Ash
Girl From Mars (1995)
アッシュは北アイルランドの出身ながら、彼らもまたブリット・ポップ・ムーヴメントの波に乗ってブレイクした。
この曲は5枚目のシングルで、全英11位と彼らにとって初めてのヒットとなったブレイク作だ。その翌年リリースされた彼らの1stアルバム『1977』にも収録された。
“1977”とはヴォーカルのティム・ウィーラーとベースのマーク・ハミルトンが生まれた年である(ドラムのリック・マックマーレイのみ2歳上)。そしてもちろん、パンク・ロック・ムーヴメントの年でもあり、その年に生まれたことを誇りに思っているような感じでもある。
ティムとマークはこの当時18歳だ。初期衝動が迸り、持て余すエネルギーとフラストレーションがそのままあの凄い音圧になったような演奏を聴くと、ひと周りくらい違うわたしなんかはもはやくたびれた旧人類になった気さえしたものだった。
でも、今思えば彼らがやっていた音楽は、60~70年代のブリティッシュ・ビートやパンクといった王道ブリティッシュ・ロックへの回帰みたいなものだったのだ。
今は全然楽しく聴ける。過度にラウドなギターも、口づさみたくなるようなメロディも、好感以外のなにも感じない。
この【ロック名盤500】のためにこのあたりの時代のロックを集中的に聴いている最近のわたしは、30年遅れてやってきたブリット・ポップ・ブームみたいな気分だ。
(Goro)