
Sheryl Crow
If It Makes You Happy (1996)
1996年リリースの2ndアルバム『シェリル・クロウ』からのシングル・カットで、全米10位の大ヒットとなり、彼女の代表曲となった。
ミズーリ州出身の彼女は、大学で音楽の学士を取得後、31歳でデビューした遅咲きだ。カントリー・ミュージックをベースにした、明るく前向きな楽曲が良く似合う。
美人だけど、セクシーな要素を売りにしていないし、だからと言って変に男っぽく振舞ったりもせず、プライベートの失恋などで思いっきりヘコんだりする人間臭さも含めて、申し分なくカッコよく、爽快な女性だ。
わたしは彼女のことをこの曲で知り、今でもこの曲が一番好きだ。
ざらついたラフなギターのイントロでゆっくりと気だるく歌い始めるのも惹きつけられるし、サビの爆発的なシャウトがまたカッコいい。
デビュー・アルバムでは、どちらかというと可愛らしい声で歌う明るいポップ路線だったけれども、この曲では、ロック路線へと方向転換している感じだ。翌年のグラミー賞では、この曲で「最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞」を受賞した。
全体にあまり深い意味は無い歌詞のようだけど、サビの部分ではこんなふうに歌われる。
もしそれであなたが幸せを感じるなら
そんなに悪いものじゃないはず
なのにどうしてそんなに悲しむの?(Written By Jeff Trott, Sheryl Crow)
一体、本当の幸せってなんなのか。
結婚して家族を持つことなのか、それとも一人で徹底的に好きなことをやって人生を謳歌することなのか。
激務に身を削り、会社に人生を捧げて高給を手にすることなのか、カツカツでも自分の好きな仕事をマイペースでやっていくことなのか。
そんな究極の問いに対する、キレイで賢いおねえさんからの回答のような歌だ。
(Goro)