
Motörhead
God Save The Queen (2000)
モーターヘッドが2000年にリリースした15枚目のアルバムで、「それは知ってるよ」としか言いようのないタイトル『ウィー・アー・モーターヘッド(We Are Motörhead)』に収録されたセックス・ピストルズのカバー。なぜかシングル・カットするほどの力の入れようで、ご丁寧にPVまで作っている。
わたしは今でこそモーターヘッドは大好きだが、この2000年頃にはまだモーターヘッドをほとんど聴いたことがなかった。
わたしは昔からヘヴィ・メタルが苦手だったので、できるだけそっち方面の人たちには目を合わせないようにして素通りして来たのだった。
でもフロントマンの極悪レミーは、自分たちはロックンロール・バンドだと主張していて、ヘヴィ・メタルにカテゴライズされることを嫌がり、どっちかというとパンクに親近感が湧く、とも言っている。そう言えば極悪レミーは一時期、パンク・バンドのダムドに加入していたこともあった。
わたしもこのカバーの存在を知ったときは、スラッシュ・メタルみたいな凄いスピードでやってるのかな、などと思いながら聴いてみたのだけど、まさかの完コピだったのが意外過ぎて驚いた。そうか、この人たちは本質的にはヘヴィ・メタル・バンドじゃないんだなと、やっとわかった次第である。
セックス・ピストルズのカバーはもちろんいろんなバンドやアーティストがやってるけれども、正直、良い出来だと思ったことはまったくと言っていいほど無い。パンク・バンドによるカバーは当たり前すぎて面白くないし、メタル系のバンドによるカバーは、だいたいクソダサくて聴いてられない(※個人の感想です)。
まあそもそも、非の打ち所の無い完璧な曲をカバーすること自体がもう失敗のはじまりみたいなもので、やるなら結局完コピを目指すしかないのかな。
このモーターヘッドの「普通にやっただけ」のカバーは好感の持てる出来だ。
それにしてもMVで女王のそっくりさんまで出してくるとは、イギリスの王室というのはそんなにイジっても大丈夫なもんなのだろうか。まあそもそもこの歌もそうなんだけども。
日本で同じことをするのはちょっと考えられないからなあ。
↓ セックス・ピストルズのオリジナル。
(Goro)