1968年12月に撮影された、ローリング・ストーンズを中心とした映像作品『ロックンロール・サーカス』からの映像だ。
ザ・フー、ジョン・レノン、エリック・クラプトンなども出演した豪華な映像作品だったが、完成はしたもののなぜかお蔵入りとなった、幻の作品だった。
お蔵入りとなった理由は明らかにされていないけれど、版権の問題や、ミックがストーンズの演奏に満足しなかったため、などと言われていたものだ。
その後1996年にVHSとして初めて解禁され、2004にはDVDも発売されているので、すでにご覧になった方も多いだろう。
でもわたしはこれまで見る機会がなくて、今回初めて見た。カッコいい映像だ。
歴史的名盤『ベガーズ・バンケット』リリースの1週間後であり、「悪魔を憐れむ歌」をライヴ演奏したのはこれが初めてだったらしい。だからオリジナルに近いテイストのアレンジなのがいい。
そして、ストーンズの黄金時代が今まさに始まった瞬間の、貴重な映像がきれいな映像で残されたていたのがなにより嬉しい。
そりゃ、演奏にケチをちけようと思えばできるけど、ミックのヴォーカルはかなりイケてるし、キースだって頑張ってるし、なんてったって元気なブライアンがいるのだ。たとえマラカス担当だとしても。
観客もノリノリ、ジョン・レノンも踊り狂っている。
The Rolling Stones – Sympathy For The Devil (Official Video) [4K]