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【90年代ロックの快楽】
R.E.M.
Everybody Hurts (1992)
R.E.M.
Everybody Hurts (1992)
名盤『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』からのシングルで、全米29位まで上昇した、R.E.M.の代表曲のひとつ。
「自暴自棄にならないで。誰もが悩み、涙を流し、傷ついてる。友達に慰めてもらうといいよ。君は独りじゃない。あきらめちゃいけない」と歌われる、美しく、感動的な名曲だ。
生前、ニルヴァーナのカート・コバーンは「R.E.M.のような曲が1曲でも書けたら…」と語るほど彼らをリスペクトしていた。そして、彼の自害現場にはアルバム『オートマチック・フォー・ザ・ピープル』がCDプレーヤーから流れっぱなしになっていたという。
R.E.M.のフロントマン、マイケル・スタイプは、カートが重度のヘロイン中毒であることをソニック・ユースのメンバーから聞いて知ると、なんとか彼に手を貸したいと思い、シアトル〜マイアミ行きの航空券を送り、一緒にコラボしようと誘ったのだそうだ。
その搭乗日には迎えの車まで手配したという。
運転手はカートの家の前で10時間待ったが、最後までカートは家から出てこなかったそうだ。
それでも死の間際にはこの曲を聴いたのかなあと思うと、胸が締め付けられ、やりきれない気持ちになる。
R.E.M. – Everybody Hurts (Official HD Music Video)
(Goro)