R.E.M./レディオ・フリー・ヨーロッパ (1981)

R.E.M.'s DEBUT 1981 SINGLE “RADIO FREE EUROPE” SET FOR FIRST-EVER REISSUE (Press Release) | R.E.M.HQ

【80年代ロックの名曲】
R.E.M.
Radio Free Europe (1981)

米ジョージア州出身のバンド、R.E.M.が1981年7月にインディ・レーベル”Hib-Tone”からリリースしたデビュー・シングルだ。その後、レーベルが廃業したため、別のインディ・レーベル”IRS”に移籍し、83年にリリースされた1stアルバム『マー・マー』に収録された。

1960年代にザ・バーズが創造したフォーク・ロックを彷彿とさせる、アメリカン・ロックの原点に立ち還ったような極めてシンプルなサウンドの、ポップとシリアスをバランス良く併せ持った楽曲だ。そしてなにより、マイケル・スタイプの一度聴いたら忘れられない歌声がまた、R.E.M.の大きな魅力となっている。

R.E.M.の音楽は、決して麻薬のような刺激的なものではないけれども、ご飯と味噌汁のように、毎日食べても飽きないような常習性がある。

この「レディオ・フリー・ヨーロッパ」には、1981年という時代のせいか、ちょっとポスト・パンクやニュー・ウェイヴの疾走感やテイストも感じられる。デビュー・シングルながら、ニューヨーク・タイムス紙の「1981年の10枚のシングル」に選ばれるなど、高い評価を得た。

また米国の「カレッジ・ラジオ(大学系FM局)」各局で支持され、以来R.E.M.はCMJ(カレッジ・メディア・ジャーナル)が集計するカレッジ・チャートの常連となり、それを足がかりに全国的なスターとなっていく。

タイトルの「Radio Free Europe」は、アメリカ政府が冷戦中に東欧に向けて行っていた実在の短波ラジオ放送局の名前だ。表現の自由や反体制的な情報発信の象徴だが、歌詞はR.E.M.らしい、難解というかテキトーというか、なんだかよくわからない歌詞だ。そもそもマイケル・スタイプの歌唱は、ネイティヴの人が聴いても何を言ってるのかよく聞き取れないらしい。

動画は、みんな若いし、溌剌としていてカッコいい。
ヴォーカルのマイケル・スタイプの髪の毛も、たっぷりある。

R.E.M. – Radio Free Europe

(Goro)