Meat Loaf
Bat Out of Hell (1977)
ミート・ローフは米テキサス州ダラス出身のシンガーだ。
名前からなんとなく想像がつくかもしれないが、ロック・アーティストにしてはなかなかのおデブちゃんである。
この曲は1977年10月にリリースされた彼の1stアルバム『地獄のロック・ライダー』のタイトル曲だ。アルバムをプロデュースしたのは、トッド・ラングレンである。
現在、日本のロック好きの間でこのミート・ローフがどれだけの認知度があるのかよくわからないけれども、ホントはこんなマイナー臭いブログでクドクドと紹介するのが失礼なくらいの超大物売れっ子アーティストである。
アルバムは本国アメリカでこそ最高14位だったが、オランダ、ニュージーランドなどで1位になるなど世界的にヒットし、驚くなかれ、現在までに4,300万枚以上売れているのだ。これはアルバムとしては歴代5位の売り上げ枚数である。ちなみに6位はイーグルスの『グレイテスト・ヒッツ』である。
アルバムは「ロック・オペラ」と言われるもので、作詞・作曲・編曲はブロードウェイ・ミュージカルなどの音楽を制作していたジム・スタインマンという人だ。起伏に富んだソングライティング、壮大なアレンジに、大袈裟なパフォーマンス。最後まで聴けばラーメン二郎の全マシぐらいお腹いっぱいになる大盛り感が魅力だ。
そして実は『地獄のロック・ライダー』には、『地獄のロック・ライダー2』と『地獄のロック・ライダー3』もあるのである。
さすがに3までいくとゲップが出るが、この手のものが好きな健啖家であれば、2までは聴いて損はない。
(Goro)