ジェイソン&ザ・スコーチャーズ/アブソリュートリー・スイート・マリー (1983)

Absolutely Sweet Marie

【カバーの快楽】 
Jason & the Scorchers
Absolutely Sweet Marie (1983)

カントリーの聖地ナッシュヴィル出身者の独特のグレ方なのか、カントリーとパンクとヘヴィメタを融合させたようなスタイルで、〈カウ・ロック〉または〈カウ・パンク〉と呼ばれたジェイソン&ザ・スコーチャーズは、1982年にデビューした。

わたしは最初、たまたま彼らの「ルート66」を聴いて、そのカントリー・フレーヴァーとパンクの疾走感と、メタメタ弾きまくるヘヴィメタ風ギターに爆笑しながら惚れ込んで、他の曲も聴いてみたのだった。

この曲は1stアルバムの前の、7曲入りEPの冒頭を飾る、彼らの初期の代表曲だ。

一応ボブ・ディランの曲だけど、原曲のイメージは跡形もない。

よくあることだがボブ・ディラン本人のバージョンより、圧倒的にキャッチーに生まれ変わる「あれ、これってこんないい曲だったっけ?」のパターンである。

↓『プロンド・オン・ブロンド』(1966)収録のボブ・ディランのオリジナル。

(Goro)