突然の脚光を浴びてまさかのヒットに 〜ミート・パペッツ『トゥー・ハイ・トゥー・ダイ』(1994)【最強ロック名盤500】#343

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【最強ロック名盤500】#343
Meat Puppets
“Too High to Die” (1994)

前年にニルヴァーナが『MTVアンプラグド』で3曲をカバーし、共演も果たして一躍注目を浴びたミート・パペッツ。その追い風に乗り、1994年4月に発売された8thアルバムとなる本作は全米チャートの76位まで上昇し、50万枚のセールスを記録した。ミート・パペッツ史上ダントツで売れたアルバムとなった。

本作の成功にはニルヴァーナの推しという強力な援軍もあっただろうが、バットホール・サーファーズのポール・リアリーのプロデュースによって当時流行のグランジ・サウンドに思いっきり寄せた、ノイジーで重厚ながらキレのいいサウンドも功を奏した。

「ニルヴァーナが好きだから、カートが大きな影響を受けたというミート・パペッツも聴いてみたい」という人にはこのアルバムから入るとすんなり違和感なく入っていけると思う。

【オリジナルCD収録曲】

1 Violet Eyes
2 Never to Be Found
3 We Don’t Exist
4 Severed Goddess Hand
5 Flaming Heart
6 Shine
7 Backwater
8 Roof with a Hole
9 Station
10 Things
11 Why?
12 Evil Love
13 Comin’ Down
14 Lake of Fire

初期のインディーズ時代に比べると、別人のように明るく、立派に時流に乗せたアルバムだけれども、彼らの最大の魅力である、風変わりなのに耳にのこるソングライティングとその存在の異端性は失われていない。

本作からは、「Backwater」という、彼らにとって初のヒット・シングルも生まれた。グランジ風のラウドなサウンドと、親しみやすい歌メロのナンバーだ。

さらには、彼らのもうひとつの魅力である、カントリーの要素もしっかりと残されているのが嬉しい。「Shine」のアコギの、世にも美しい音には思わず頬が緩んでしまう。

↓ 米メインストリーム・ロック・チャートで28位まで上昇した「We Don’t Exist」。

↓ 米メインストリーム・ロック・チャートで2位のヒットとなった「Backwater」。

(Goro)