デヴィッド・リー・ロス/カリフォルニア・ガールズ (1984)

Crazy from the Heat

【カバーの快楽】
David Lee Roth
California Girls (1984)

当時ヴァン・ヘイレンのヴォーカリストだったデヴィッド・リー・ロスが発表した、4曲入りミニ・カバー・アルバム『クレイジー・フロム・ザ・ビート』収録曲で、全米3位の大ヒットとなった。

オリジナルはビーチ・ボーイズの1965年のヒット曲で、こちらも全米3位まで上昇している。

ブライアン・ウィルソン自ら「最高傑作」と自画自賛するほど、彼の天才的な才能と変態的な本領が発揮された逸品だ。船酔いしそうなほどゆらゆらしたメロディが、なぜか奇跡のようにポップで美しい。

デヴィッド・リー・ロスはこの曲を発表した直後にヴァン・ヘイレンを脱退してソロ活動に専念する。

脱退の理由は知らないけれど、こういうカバーを聴くと、やりたい音楽が違ったのかなあと想像してしまう。

↓ ビーチ・ボーイズのオリジナル。

(Goro)