【100グレイテスト・ソングス】#76
The Rolling Stones – 100 Years Ago
ジャマイカで録音された1973年のアルバム『山羊の頭のスープ』収録曲。
ストーンズの黄金時代というと、だいたい68年の『ベガーズ・バンケット』から、『レット・イット・ブリード』『スティッキー・フィンガーズ』『メインストリートのならず者』の、ジミー・ミラー・プロデュース時代の4枚が上がることが多い。そしてこのジミー・ミラーの最後のプロデュースである『山羊の頭のスープ』だけはなぜか漏れがちなのだ。
ストーンズ・ファンてシビアだなあ、とあらためて思う。自分も含めて。
でもそんなにこのアルバムがダメなのかというと、そんなことは全然無い。
もしこれがストーンズ以外のアーティストの作品だったら、代表作ぐらいの扱いをされる名盤になったはずだと思う。
前4作との比較はとりあえず置いといて聴けば、なかなか充実した、傑作アルバムだ。
その中でもこの「100年前」は、わたしはアルバムを初めて聴いたときから特に好きな曲なのだけれど、あんまりストーンズの代表曲とか名曲とかに挙げられることはない。
ライブでも、発売直後のヨーロッパ・ツアーの最初の2公演で演奏されたのみで、後は一切演奏されていないらしい。
ストーンズの中でも不当に評価の低いアルバムの、不当に評価の低い楽曲だと思う。
前半のちょっとキンクスっぽいフックのある歌メロはたまらないし、後半のビリー・プレストンのクラビとミック・テイラーのギターによる、目にも止まらぬ怒涛の斬り合いのようなアクション・パートもカッコいい。
もう一回歌に戻ってくれるかと思いきや、戻ってくれないのがまたさらに聴きたくさせるのかもしれない。
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