Rod Stewart
Da Ya Think I’m Sexy? (1978)
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のメガ・ヒットで、世界的なディスコブームとなった1978年以降、大物ロック・アーティストたちが、次々と禁断のディスコ・ビートを取り入れて大ヒットをかっ飛ばした。
その先鞭をつけたのが1978年5月に発売されたローリング・ストーンズの「ミス・ユー」だ。ストーンズ初のディスコ・ソングとして大いに話題になった「ミス・ユー」は、全米1位、全英3位と、ストーンズにとっては1973年の「アンジー」以来、5年ぶりの世界的ヒットとなった。
そのストーンズに続けとばかりに、かどうかは知らないが、およそ半年後にリリースされ、全米・全英で1位というストーンズを超えるビッグ・ヒットとなったのがロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」だ。
結果的にこのシングルはロッド・スチュアート唯一のプラチナ・ディスクとなり、キャリア最大のヒットとなった。
たしかにこれもカッコいい曲だとは思うけれど、ディスコ・ソングが自身のキャリア最大のヒット曲になり、代表曲と認知されたことに関しては、どんな気分だったのだろう?
またこの曲には後年、大きなバッテンがついてしまった。
ブラジルのアーティスト、ジョルジ・ベンの「タジ・マハール」という曲を盗作した疑いで裁判にかけられて全面敗訴し、ロッド自身もパクったことを認めたのだ。
ロッドにとっては、バカ売れしたけど、あんまり良い思い出のない曲だから今はきっと歌ってないかもなあ、と思って昨年のライブのセット・リストを調べてみたら、アンコールの最後かまたはそのひとつ前あたりで歌われている。
まさに今でも代表曲の位置付けだ。
めでたし、めでたし。
↓ ジョルジ・ベンの1976年のアルバム『アフリカ・ブラジル』収録の「タジ・マハール」。
(Goro)