25カ国457万人を動員した史上最大規模のツアーからの激渋選曲のライヴ盤【ストーンズの60年を聴き倒す】#63
『ノー・セキュリティ』(1998) “No Security” (1998) The Rolling Stones 1997年9月にカナダのトロントからスタートしたブリッジス・トゥ・バビロン・ツアーは、98年9月にトルコのイスタンブールで終了するまで、25カ国で108回の公演を行い、457万人...
メジャーからマイナーまで、ロックが地上最強だった時代の名曲や名盤をお薦めしたりしなかったりするブログです。(2024年9月『ロックの快楽』より改題)
『ノー・セキュリティ』(1998) “No Security” (1998) The Rolling Stones 1997年9月にカナダのトロントからスタートしたブリッジス・トゥ・バビロン・ツアーは、98年9月にトルコのイスタンブールで終了するまで、25カ国で108回の公演を行い、457万人...
『ブリッジス・トゥ・バビロン』(1997) “Bridges to Babylon” (1997) The Rolling Stones 前作『ブードゥー・ラウンジ』から3年ぶりとなるスタジオ・アルバム。その制作段階では、なにがなんでも「最先端」でありたいミックと、頑固に俺流のスタイルを貫こう...
『ストリップド』(1995) “Stripped” (1995) The Rolling Stones 90年代前半に流行したMTVのアンプラグドというシリーズは、人気アーティストたちが自らの代表曲やカバー・ソングを、椅子に座り、客席も近い親密な雰囲気の中で、アコースティック・アレンジで披露す...
『ヴードゥー・ラウンジ・アンカット』(2018) “Voodoo Lounge Uncut”(2018) The Rolling Stones 本作は、1995年にVHSビデオでリリースされた『ブードゥー・ラウンジ・ライヴ』と同じ音源で、2018年11月にBlu-rayとCDのセットで再発売さ...
1) ラヴ・イズ・ストロング 2) ザ・ストーム 3) ソー・ヤング 1) Love Is Strong 2) The Storm 3) So Young The Rolling Stones Single 1994 アルバム『ヴードゥー・ラウンジ』からは4枚のシングルがリリースされた。どれ...
『ヴードゥー・ラウンジ』(1994) “Voodoo Lounge” (1994) The Rolling Stones 前作『スティール・ホイールズ』以来5年ぶりとなるアルバムであり、この間にオリジナル・メンバーとして30年在籍したベーシスト、ビル・ワイマンが脱退してしまった。その理由をキー...
初期のザ・ローリング・ストーンズは、米国のブルース・R&Bのカバーを中心としていたが、70年代に入るとオリジナル曲の充実もあって、カバーの割合は減少していった。 しかし近年になってリリースされた、往年の名盤のデラックス・エディションなどに収録された数々の未発表トラックにはカバー曲も多く...
初期のザ・ローリング・ストーンズは、米国のブルース・R&Bのカバーを中心としていた。英国の白人が米国の黒人音楽を演奏するということは当時としては画期的な試みであり、それがすなわちブリティッシュ・ロック誕生の原点となったのだ。 ストーンズがカバーしたその原曲を聴いてみるという、ロック史の...
『スティール・ホイールズ・ライヴ』(2020) “Steel Wheels Live” (2020) The Rolling Stones スティール・ホイールズ・ツアー、1989年12月19日に米ニュージャージー州アトランティック・シティのコンヴェンション・センターでのステージを収録したアル...
『フラッシュポイント』(1991) “Flashpoint”(1991) The Rolling Stones ストーンズにとって8年ぶりとなったライヴツアー、1989年から90年にかけて行われたスティール・ホイールズ・ツアーとアーバン・ジャングル・ツアーの模様を収録したライヴ・アルバムだ。1...
『スティール・ホイールズ』(1989) “Steel Wheels”(1989) The Rolling Stones ストーンズが解散を宣言したことは一度もない。 しかし86年の『ダーティ・ワーク』リリース後、ミックはストーンズのツアーをチャーリーの麻薬依存を理由にキャンセルし、自身のソロアル...
『ダーティ・ワーク』(1986) “Dirty Work”(1986) The Rolling Stones その戦いはミックvsキースから、ミックvsストーンズへと発展した。 ミックはバンドに内緒で、ソロ活動を計画していたことがバレたのだ。キースは以下のように語っている。 あいつの鼻持ちなら...
『アンダーカヴァー』(1983) “Undercover”(1983) The Rolling Stones わたしがまだストーンズを本格的に聴き始める前に、初めてリアル・タイムで聴いたアルバムだ。最新流行の洋楽アルバムとして。 1980年代前半のポップ・ソングは、当時まだ新鮮な響きとしてリスナ...
『スティル・ライフ(アメリカンコンサート '81)』(1982) “Still Life American Concert 1981”(1982) The Rolling Stones わたしがストーンズのレコードを初めて聴いたのが、当時の最新盤だったこのアルバムだった。わたしは16歳で、当時や...
『刺青の男』40周年記念エディション(2021) “Tattoo You” The 40th anniversary reissue (2021) The Rolling Stones 2021年に『刺青の男』の40周年記念エディションとして再発されたのが本作だ。『ロスト&ファウンド:レアリテ...
『刺青の男』(1981) “Tattoo You” (1981) The Rolling Stones ツアーのスケジュールも決まっていたので、それまでにアルバムを出す必要があったが、ミックとキースの仲がどうにもよろしくないため曲が出来ず、仕方なく、過去にお蔵入りになっていた曲を探し出してきて...
『サッキング・イン・ザ・70’s』(1981) “Sucking in the Seventies” (1981) The Rolling Stones 1981年4月に発売された編集盤で、75年のベスト盤『メイド・イン・ザ・シェイド』の続編と考えていいのだと思う。 SIDE A Sha...
『エモーショナル・レスキュー』(1980) “Emotional Rescue” (1980) The Rolling Stones 前作から2年ぶりとなったアルバム『エモーショナル・レスキュー』は、1980年6月に発売された。 2年ぶりと間が少し長く空いたのは、前回の記事でも書いたが、『女たち...
『女たち〈デラックス・エディション〉』(2011) “Some Girls"[Deluxe Edition](2011) The Rolling Stones 2011年には『女たち』のアウトテイクから、12曲の未発表曲を追加収録したCD2枚組の〈デラックス・エディション〉が発売された。 D...
『女たち』(1978) “Some Girls” (1978) The Rolling Stones 1977年2月にトロントのクラブ、エル・モカンボでシークレット・ライヴを行うためにカナダ入りしたキースは、いつものようにしこたま打ち込んでホテルで泥のように眠っていた。 そこへカナダの騎馬警察...
『エル・モカンボ 1977』(2022) “El Mocambo 1977” (2022) The Rolling Stones 前回取り上げた『ラヴ・ユー・ライヴ』のC面〈エル・モカンボ・サイド〉に収録された4曲は、チェス・レコードの四天王をカバーした、ストーンズのルーツの再確認とも言えるも...
『ラヴ・ユー・ライヴ』(1977) “Love You Live” (1977) The Rolling Stones ちょうど1970年発売の『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』が、当時加入したばかりのミック・テイラーのお披露目ライヴとなったように、1977年9月23日に発売されたこの『ラヴ・...
『ブラック・アンド・ブルー』(1976) “Black and Blue” (1976) The Rolling Stones 『ブラック・アンド・ブルー』のレコーディングは1974年12月に始まった。そして始まってすぐに、何があったかはわからないが、ミック・テイラーが脱退を宣言した。 その...
『メイド・イン・ザ・シェイド』(1975) “Made in the Shade” (1975) The Rolling Stones 1975年6月6日に発売された『メイド・イン・ザ・シェイド』は〈ローリング・ストーンズ・レコード〉設立以降、初めてリリースされたベスト・アルバムだ。 タイト...
『イッツ・オンリー・ロックンロール』(1974) “It's Only Rock'n Roll” (1974) The Rolling Stones アルバムのタイトル曲「イッツ・オンリー・ロックンロール」は、作者のクレジットに"Inspiration by Ronnie Wood”と、当時はフ...
「スカーレット」(2020) Scarlet (2020) The Rolling Stones feat. Jimmy Page 2020年に『山羊の頭のスープ』は、CD3枚組の「デラックス・エディション」として再発売された。これはサブスクでも聴くことができる。 Disc1は本編、そしてDis...
『山羊の頭のスープ』(1973) “Goats Head Soup” (1973) The Rolling Stones ローリング・ストーンズ・レコードからの第三弾、『山羊の頭のスープ』は1973年8月31日にリリースされた。 今回も68年の『べガーズ・バンケット』から共同作業が続いている...
『レディース&ジェントルメン』(2017) “Ladies & Gentlemen” (2017) The Rolling Stones 『レディース&ジェントルマン』はもともと、1972年のアメリカツアーから、テキサスでの4公演から構成したコンサート・フィルムで、19...
『メイン・ストリートのならず者』(1972) “Exile on Main St.” (1972) The Rolling Stones ファンや評論家が「ストーンズの最高傑作」として挙げるアルバムは大抵4タイトルに絞られる。『べガーズ・バンケット』『レット・イット・ブリード』『ステ...
『スティッキー・フィンガーズ』(1971) “Sticky Fingers” (1971) The Rolling Stones 本作はローリング・ストーンズ・レコード設立第1弾となったレコードであり、ブライアン・ジョーンズからミック・テイラーへの交替人事後の初めてのスタジオ・アルバ...