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Oasis
Supersonic (1994)
オアシスはリアム・ギャラガー(vo)とノエル・ギャラガー(g)のギャラガー兄弟を中心とした英マンチェスター出身のバンドだ。
1994年にデビューし、15年の活動期間を経て、兄弟の仲の悪さがMAXに達し、殴り合いの喧嘩の末、2009年に解散した。
ジーザス&メリー・チェインの登場以降、フィードバック・ノイズをガンガン放射しながら歌う轟音ギター・バンドが英国で続々と出てきて、われわれも大いに楽しんだのだけど、しかしそんな彼らがどいつもこいつもあまり大成せずにすぐに消えて行ってしまったのは、やはりソングライティングが物足りなかったからだと思う。要は「歌」が書けなかったのだ。
そんな彼らが惜しまれつつもすっかり消えてしまった頃に登場したのが、このオアシスだった。
彼らはサウンドも他を圧するほどにラウドだったが、ノエル・ギャラガー(兄ちゃん)によるその卓越したソングランティングは群を抜いていた。
90年代ロックでは、間違いなくカート・コバーンとノエル・ギャラガーが、頭をひとつもふたつも抜けた名ソングライターの双璧だった。
1994年4月5日、そのカート・コバーンが突然この世を去ると、アメリカで盛り上がっていたグランジ・ブームも、意気消沈するようにして終息へと向かった。
しかし、そのわずか6日後の4月11日、まるでロック・シーンの主役の交替が告げられるようにして、オアシスのデビュー・シングル「スーパーソニック」がリリースされたのだった。
わたしは初めて聴いたとき、息を呑む思いだった。
彼らは1989年以降のシーンで、わたしが英国ロックに期待した様々な要素をすべて備えた、完全体みたいなバンドだったからだ。
これ以上はもうないだろうな、と思ったものだ。
これでめでたく完結だな、とも思ったものだった。
(Goro)