
【80年代ロックの名曲】
Johnny Thunders
Sad Vacation (1984)
Johnny Thunders
Sad Vacation (1984)
ジョニー・サンダースの弾き語りを中心にしたソロ・アルバム『ハート・ミー』収録曲。
21歳でオーバードーズで死んだ元セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスへの想いを歌った歌だ。アコギの弾き語りで、一部分だけ悲壮な音色のエレキギターが被さる。
ピストルズとハートブレイカーズは一緒にツアーを回るなど、親交が深く、シドはジョニーの「ボーン・トゥ・ルーズ」をカバーするなど、彼に憧れてもいたようだ。シドにハードなドラッグを教えたのもジョニーだったと言われている。
そんなシドに対してジョニーは、「もしかしたらおれがおまえの運命を変えてやれたのかもしれないのに。ごめんよ。なんて言えばいいかわからない…」と歌う。
ジョニーのか細い声が、せつないとか哀しいとかを通り越して、痛々しい。
“I’m sorry,… I’m sorry,… I’m sorry,… “
そのジョニーも、38歳でシドと同じように、オーバードーズで世を去った。
(Goro)