ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ/アイ・ラヴ・ロックンロール (1981)

I Love Rock N' Roll (Remastered)

【80年代ロックの名曲】
Joan Jett & The Blackhearts
I Love Rock ‘n Roll (1981)

1976年にデビューしたL.A.のバンド、ザ・ランナウェイズは、当時はまだめずらしかった全員女子のバンドであり、ギターを担当したジョーン・ジェットはその中心的存在だった。

日本ではキッスやレッド・ツェッペリンと肩を並べるほどのセールスを誇り、代表曲「チェリー・ボム」はオリコン洋楽シングルチャートで1位を獲得する大ヒットとなった。

The Runaways': The Girls Who Kicked In Rock's Door - The New York Times

しかしなぜか本国アメリカでは成功しなかったようで、「チェリー・ボム」は全米チャートで106位にとどまっている。その後も商業的成功は得られず、メンバーの音楽的志向の相違などもあり、1979年4月に正式に解散した。

この「アイ・ラヴ・ロックンロール」はランナウェイズ解散後にジョーン・ジェットが結成した新たなバンド、ザ・ブラックハーツ(男子3人)を従えて発表したシングルである。

この曲のオリジナルはジ・アローズというバンドで、1975年にリリースされている。ローリング・ストーンズの「イッツ・オンリー・ロックンロール」に触発されて書いたということらしい。

ファースト・ヒット

ランナウェイズ解散直後のジョーン・ジェットが、元セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズ、ポール・クックと録音した3曲のうちの1曲がこの曲だった。

そのバージョンは発表されなかったが、その2年後にザ・ブラックハーツを結成し、再録音してシングルとして発表、同名のアルバムも発表した。

このシングルはめでたく全米1位、アルバムは全米2位の大ヒットとなった。

男子が「アイ・ラヴ・ロックンロール!」と歌っても、「それがどうした」としか思わないが、イケてる女子が「アイ・ラヴ・ロックンロール!」と歌うと、「おっ、ねーちゃん、いいね」と思ってしまうのは、やはり今の時代だとセクハラにあたるのだろうか。第三者委員会の判断に委ねたいと思う。

ラウドなギターもカッコいい。途中のグチャッとした短いギター・ソロもいい。

(Goro)