ティーンエイジ・ファンクラブ/ノーマン3 (1993)

【90年代ロックの快楽】
Teenage Fanclub
Norman 3 (1993)

1990年にデビューしたスコットランドのバンド、ティーンエイジ・ファンクラブ(以下TFC)は、当時のオルタナティヴ・ロックを象徴する、ポップな歌メロとノイジーでラウドなギターの融合を最も理想的に実現させたバンドのひとつだった。

主要メンバーの2人、ノーマン(vo&g)とジェラード(vo&b)が中心に曲を書き、あとの2人(ギターとドラム)もときどき曲を書き、それぞれが自作でヴォーカルを取るという、まんまビートルズのシステムを踏襲していた。

この曲は93年10月発表の3rdアルバム『サーティーン(Thirteen)』からのシングルで、ノーマンの作だ。わたしはどちらかというとノーマン派なのだ。

なんて、まるでジョン派とポール派みたいなのがTFCにもいっちょまえにあるかのように書いてみたけど、実際にはそんな派なんて聞いたことないのであった。

制作中に「ノーマンの3曲目」という意味で付けられた仮タイトルがそのまま正式タイトルになっている。TFCはタイトルの付け方がいい加減なのも特徴だ。いや、タイトルだけじゃなく、歌詞もまたいい加減なものだけれども。

出だしから、いかにもノーマンらしい、フックのあるメロディ。当時のオルタナでもここまで歌メロを重視したバンドは少なかった。

なのに、歌メロの素晴らしいバース部分は最初の1分15秒で終わり、残りの3分半は8小節のサビを延々と11回リフレインするという気違いじみた曲なのだ。

5回目のリフレインぐらいで「もう、いいよ」という気分になるけれど、それからあと6回も続くのだ。

最初に聴いたときは、ホントにバカなのかと思って、ますます好きになった。

仕事中なんかに無意識に口づさみ始めると、どこで終わっていいのかわからず、終わらなくなってしまうので、困るけれども。

(Goro)