Marvin Gaye
I Heard It Through The Grapevine (1968)
曲を書いたのはモータウン・サウンドの創造者のひとりでソングライター兼プロデューサーのノーマン・ホットフィールドである。テンプテーションズの楽曲など、数多くの名曲を遺している。
といってもわたしもこの名前を今回調べて初めて知ったぐらいだけれど、アーティストの名前ばっかりじゃなくて、本当ならこういうソングライターや裏方の名前はもっと知られるべきなのだろう。
この曲が書かれると、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、そしてマーヴィン・ゲイの3組がそれぞれ録音し、競作のようなかたちとなった。
中でも大ヒットしたのがこのマーヴィン・ゲイ版で、7週連続で全米1位となっている。
この曲には他にもカバー・バージョンが多数存在する。
中でもわたしが好きなのは、C.C.R.のバージョンだ。
男女の恋愛を歌った歌なのに、まるで当時の混迷する社会情勢でも歌っているかのような不穏な空気がたまらない。
↓ こちらも全米2位の大ヒットとなったグラディス・ナイト&ザ・ピップスのバージョン。アップテンポのファンキーなアレンジで、知らなければ同じ曲とは思えないだろう。
↓ 1970年7月リリースのアルバム『コスモズ・ファクトリー』に収録されたC.C.R.のカバー。アルバムでは11分にも及ぶ長尺となっているが、解散後の1976年になぜかシングル・カットされた下のバージョンは4分弱に編集されている。
(Goro)