オマケみたいな新曲が良すぎて憎たらしいベスト盤【ストーンズの60年を聴き倒す】#73

Grrr!

『GRRR! グレイテスト・ヒッツ 1962-2012』(2012)

“GRRR!” (2012)

The Rolling Stones

バンド結成50周年を記念したベスト・アルバムで、通常盤がCD3枚組50曲入り、他にCD4枚組80曲入り+ボーナスディスクのスーパー・デラックス・エディション、CD2枚組のエントリー・エディションとやらもある。

まあどれでも好きなものを買ってもらったらいいが、ベスト盤なんてものはそもそもが入門盤なわけで、安価で曲数も少ければ少ないほど良い、それが本来のベスト盤の姿とわたしは思うのだけれど、一応〈通常盤〉とされている3枚組50曲入り(50周年だから)の収録曲を載せておこう。

Disc 1

  1. カム・オン
  2. ノット・フェイド・アウェイ
  3. イッツ・オール・オーヴァー・ナウ
  4. リトル・レッド・ルースター
  5. ラスト・タイム
  6. サティスファクション
  7. タイム・イズ・オン・マイ・サイド
  8. 一人ぼっちの世界
  9. ハート・オブ・ストーン
  10. 19回目の神経衰弱
  11. アズ・ティアーズ・ゴー・バイ
  12. 黒くぬれ!
  13. アンダー・マイ・サム
  14. マザー・イン・ザ・シャドウ
  15. ルビー・チューズデイ
  16. 夜をぶっとばせ
  17. この世界に愛を

Disc 2

  1. ジャンピン・ジャック・フラッシュ
  2. ホンキー・トンク・ウィメン
  3. 悪魔を憐れむ歌
  4. 無情の世界
  5. ギミー・シェルター
  6. ストリート・ファイティング・マン
  7. ワイルド・ホース
  8. シーズ・ア・レインボー
  9. ブラウン・シュガー
  10. ハッピー
  11. ダイスをころがせ
  12. 悲しみのアンジー
  13. ロックス・オフ
  14. ドゥー・ドゥー・ドゥー… (ハートブレイカー)
  15. イッツ・オンリー・ロックン・ロール
  16. 愚か者の涙

Disc 3

  1. ミス・ユー
  2. リスペクタブル
  3. ビースト・オブ・バーデン
  4. エモーショナル・レスキュー
  5. スタート・ミー・アップ
  6. 友を待つ
  7. アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト
  8. シー・ワズ・ホット
  9. ストリーツ・オブ・ラヴ
  10. ハーレム・シャッフル
  11. ミックスト・エモーションズ
  12. ハイワイアー
  13. ラヴ・イズ・ストロング
  14. エニバディ・シーン・マイ・ベイビー?
  15. ドント・ストップ
  16. ドゥーム・アンド・グルーム(新曲)
  17. ワン・モア・ショット(新曲)

そして今回もまた2曲の新曲が収録されているのがファン泣かせである。しかもこれがなかなかいいと来たら、聴かずにはいられない。

「ドゥーム・アンド・グルーム」はミックが書いた曲らしいが、ストーンズらしさもありつつ突き抜けたような新しさがある、爆裂で、カッコいい曲だ。PVもかなり攻めたものになっている。

The Rolling Stones – Doom And Gloom

「ワン・モア・ショット」のほうはキースが書いた曲らしいが、こちらはザクザクとギターでリフを刻む、いかにもストーンズらしい、ラフなロックンロールだ。

The Rolling Stones – One More Shot – OFFICIAL Audio Video

4枚組のスーパー・デラックス・エディションにだけ付いてくる、1963年録音のデモ5曲を収録したボーナスディスクもまた憎たらしい。

デモなので完成品ではない。しかしそこがまた初々しくてよかったりするのがさらに憎たらしい。さすがにこれのために買おうとは思わないけれども、ありがたいことにYouTubeのストーンズ公式チャンネルで全曲聴けるのだ。2曲だけ貼り付けておこう。

↓ ボ・ディドリー「ロードランナー」のカバー。

Road Runner

↓ ジミー・リード「ブライト・ライツ・ビッグ・シティ」のカバーも嬉しい。

Bright Lights, Big City

(Goro)